上映作品・近日上映作品

「関心領域」 8月1日(木)まで上映予定

【アカデミー賞 国際長編映画賞 音響賞 受賞! 作品賞ノミネート】

第76回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝き、英国アカデミー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞など世界の映画祭を席巻。そして第96回アカデミー賞で国際長編映画賞・音響賞の2部門を受賞した衝撃作がついに日本で解禁。

マーティン・エイミスの同名小説を、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で映画ファンを唸らせた英国の鬼才ジョナサン・グレイザー監督が映画化。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わすなにげない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。その時に観客が感じるのは恐怖か、不安か、それとも無関心か? 壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らの違いは?

【STORY】
空は青く、誰もが笑顔で、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から煙があがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた…

出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー

2023年製作/105分/アメリカ、イギリス、ポーランド
配給:ハピネットファントム・スタジオ

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「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」 8月1日(木)まで上映予定

【若松孝二監督のミニシアターと引き寄せられた若者たちの青春群像!】

映画を武器に激動の時代を走り抜ける若者たちを描いた『止められるか、俺たちを』から10年後。1980年代、若松孝二監督が名古屋に作ったミニシアター『シネマスコーレ』を舞台に、若松監督、映画と映画館に引き寄せられた若者たちを描いた青春群像劇。
若松孝二を演じるのは、前作に引き続き井浦新。若松の役年齢と井浦の実年齢が重なり、ヤンチャさに温かな包容力が加わり、さらにパワーアップ。木全純治は、このところ新境地を開拓し続ける東出昌大。掴みどころのない茫洋とした人物を見事に演じている。金本法子には芋生 悠、井上淳一には杉田雷麟。ともに自意識と自信のなさで揺れ動く青春期の感情を繊細に演じ、魅力全開。他にも、コムアイ、有森也実、田中要次、田口トモロヲ、門脇麦、田中麗奈、竹中直人など豪華キャストが集結。あの時代の空気を見事に体現している。
監督は前作では脚本の井上淳一。『REVOLUTION+1』『福田村事件』などの脚本作品とは打って変わり、思いっきり笑えて泣ける青春映画を作り上げた。自由なようでいて不自由な今、この映画は時代を超えた応援歌だ。

〈STORY〉
1980年代。時代も人も変わった。シラケ世代と言われ、熱くなることがカッコ悪いと思われていた時代。ビデオが普及し始め、映画館から人々の足が遠のき始めた時代。それに逆行するように、若松孝二は名古屋にミニシアターを作る。その名はシネマスコーレ。ラテン語で「映画の学校」。支配人に抜擢されたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞め、「これからはビデオの時代」と地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをやっていた木全純治だった。木全は若松に振り回されながらも、持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。 そこに吸い寄せられる若者たち。まだ女性監督のほとんどいなかった時代。金本法子は「自分には撮りたいものなんか何もない」と言いながら、映画から離れられない。田舎の映画青年だった井上淳一もまた映画監督になりたい一心で若松プロの門を叩く。己れの才能のなさを嫌でも自覚させられる日々。それでも、映画を諦め切れない。救いは、木全が度々口にする「これから、これから」という言葉。 今がダメでも次がある。涙だけじゃない。そこには笑いがある。絶望だけじゃない。希望がある。この映画は僕の、私の物語であると同時に、あなたの物語でもある。これはあなたの青春の物語だ。

出演:井浦新、東出昌大、芋生悠、杉田雷麟 他
監督・脚本:井上淳一

2024年製作/119分/日本
配給:若松プロダクション

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「東京カウボーイ」 8月1日(木)まで上映予定

【東京からモンタナへ 井浦新、アメリカ映画デビュー&初主演!】

どこまでも空が続くことから“ビッグ・スカイ・カントリー”と呼ばれるアメリカ・モンタナ州。とある牧場の経営を立て直すためにやってきた主人公のヒデキは、いつものスーツ姿で壮大な計画をプレゼンするが、すぐに行き詰まってしまう。トラブル続きの最中、郷にいれば郷に従えとスーツを脱ぎカウボーイ姿に着替え、自然や動物とともに生きる人々と交流するうち、人生を変える出会いが訪れる—。
出張先のアメリカ北西部・モンタナ州の牧場でカウボーイ文化に触れて人生を見つめ直す主人公ヒデキを演じるのは、今や日本映画界に欠かせない俳優・井浦新。話題作への出演が相次ぎ、ついにアメリカ映画デビューを果たした。
監督のマーク・マリオットはかつて日本の巨匠、山田洋次監督の弟子入りを志願し、山田組の海外現場(第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』)に参加した経歴の持ち主。その時の異国体験が作家としての原点となった。その後、モンタナの牧場で研修する日本人会社員について書かれた記事からもヒントを得て本作を企画。日本のオフィス街とは何もかもが異なるモンタナの原始的な風景を舞台に、“異邦人”が経験するさまざまな感情を普遍的なヒューマンドラマに仕立て上げた。
心の交流をテーマにした本作には、井浦のほかにも日米2カ国の文化と言語の微妙なニュアンスを表現できる多彩なスタッフとキャストが集結した。脚本は、Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」で脚本&監督を務めたことも話題のデイヴ・ボイルと、平成『ガメラ』シリーズ3部作のヒロインやミシェル・ゴンドリー監督『TOKYO!/インテリア・デザイン』主演などを経て、現在はアメリカを拠点に脚本家としても活躍する藤谷文子が共作。藤谷は主人公の上司であり恋人でもある役柄でキャストにも名を連ねる。さらに日本を代表する国際派俳優・國村隼が和牛の専門家役としてコミカルな存在感を放つほか、プロデューサーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『トロン: レガシー』などハリウッド大作を多数手掛けてきたブリガム・テイラーが務めた。

〈STORY〉
サカイヒデキは東京の大手食品商社に勤めるサラリーマン。さまざまな食のブランドの M&A を進めることが主な仕事で、プライベートでは上司である副社長のケイコと婚約している。
会社が米国モンタナ州に所有する経営不振の牧場を収益化するため、希少価値の高い和牛に切り替えることを提案。和牛畜産業の専門家であるワダを連れてモンタナに向かう。
空と大地がどこまでも続くモンタナでは東京の常識は通じず、ヒデキはすぐにトラブルに見舞われる。ワダが怪我で入院し、一人になったヒデキは場違いなスーツ姿で牧場主のペグに和牛の事業計画をプレゼンするが、邪険に扱われるばかり。
そんな中、ヒデキはハビエルが副業として牧場の片隅で密かにキヌアを栽培していることを知る。
おおらかで地に足のついた生活を楽しむハビエルと交流するうち、土地の魅力に気づき始めたヒデキは、スーツからカウボーイの格好に着替え、牧場の仕事を積極的に手伝うように。大規模な牛追いにも参加し、牧場の労働者たちと打ち解けていく中で、自身の効率一辺倒の働き方を見つめ直していく。やがてヒデキは、牧場再建の新たなプランを考えはじめるのが……。

出演:井浦新、ゴヤ・ロブレス、藤谷文子、ロビン・ワイガート、國村隼
監督:マーク・マリオット
脚本:デイヴ・ボイル、藤谷文子

2023年製作/118分/アメリカ
配給:マジックアワー

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「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」 上映中

【ペドロ・アルモドバル × サンローランプロダクションズ!】

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルと映画製作に本格的に参入した初のメゾンであるイヴ・サンローランの子会社サンローラン・プロダクションズとがタッグを組み製作した本作は第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され大きな話題となった『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』。
アルモドバルにとって短編2作目となる本作は、男性社会で生きるクイア保安官たちのせつない愛を濃密に描き、西部劇では見ることができなかった新たなジャンルを生み出した。
主人公二人を演じるのは『ビフォア・サンセット』『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークと、『マンダロリアン』『THE LAST OF US』と立て続けにヒット作に出演しているペドロ・パスカル。
サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが担当した色鮮やかな美しい衣装、そしてセットの隅々にまでアルモドバルの美意識を惜しみなく打ち出した短編という枠には収まり切らない濃厚な傑作がついに公開となる。

〈STORY〉
舞台は1910年。若き日に共に雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを訪ねるめ、シルヴァは馬に乗って砂漠を横断する。メキシコ出身のシルヴァはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。一方アメリカ出身のジェイクは厳格な性格の持ち主で、冷淡で不可解、シルヴァとは正反対だった。
出会ってから25年が経つ二人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合うが、翌朝ジェイクは豹変する。彼はシルヴァがここへ来た、本来の目的を探ろうとしていた。

出演:イーサン・ホーク、ペドロ・パスカル
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル

2023年製作/31分/スペイン、フランス
配給:ハーク

鑑賞料金一律: 1,000円
※各種割引サービスはご利用いただけません、予めご了承ください。

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「クモとサルの家族」 7月26日(金)より1週間限定上映

【弱きを助け、強きをくじく!“家族”エンターテインメント時代劇】

本作は、長澤佳也監督によるオリジナル脚本の作品である。監督は、かねてから、日本が世界に誇る伝統芸である“時代劇”に魅力を感じていた。数ある時代劇の中でも、忍術というわくわくする魅力のある“忍者”を主人公に、“家族”をテーマとする物語を書きあげ、アクションや忍術の見せ場のある良質なエンターテインメント作品となった。
時代劇でありながら、現代の日本で実践され始めている主夫、血縁関係でない兄弟姉妹、移住先でのスローライフ、食育といった、普遍的な家族の暮らし方を考えさせてくれる映画でもある。
また、本作は、映像の質感と撮影現場の緊張感にこだわり、35mm のフィルムで撮影されている。
キャストには、今、映画にテレビドラマに大活躍であり家長で主夫のサル役の宇野祥平、共に働きバランスの良い夫婦関係を 実践している妻で稼ぎ頭のクモ役に徳永えりのW主演、実は藩主である家族に助けられた老人役に奥田瑛二、超絶的技術の狙撃手に緒川たまき、サルの元仕事仲間にどぶろっくの江口直人、侍に憧れる純朴な若者にミュージカル舞台で人気の黒羽麻璃央、母息子を演じている白石加代子と仲村トオルというベテランの名演に、観客は冒頭から映画の世界に引き込まれ ていく。

〈STORY〉
江戸時代初期。椿藩と火ノ藩の中立地帯にある森の中に暮らす家族がいた。家長のサル(宇野祥平)は元忍び。天下泰平の 時代となり仕事もなく主夫として家庭を守っている。妻クモ(徳永えり)は他国から声が掛かる売れっ子忍び。仲介人を介して働く妻の稼ぎがこの家族の生命線だ。 四人の子どもたちは実子の一番下の弟兎(うさぎ)、クモの連れ子の長女蝶(ちょう)、孤児の長男竜(りゅう)と次女豪(ごう)であった。
国境沿いにある禿山峠に一人の老人(奥田瑛二)が迷い込む。峠には天狗(緒川たまき)という凄腕の狙撃手が火ノ藩から派遣されていた。天狗の仕事は侵入者を一撃で射止めること。老人を発見したサルの子どもたちは危険をかえりみず救出作戦 を実行する。助け出された老人は、記憶が曖昧でなぜ峠に舞い込んだのか覚えてなく、サルの家に留まることに。サルは老人に行方不明になった自分の忍びの師匠を重ね見ていた。哀れみと親しみを感じたサルは老人を家族の待つ家に帰してやりたいと強く思うのだった。
しかし、クモの調べで、この老人、姥捨など厳しい政策を敷いてきた椿藩藩主の貴虎とわかる。貴虎は、戦の最中に家臣の謀反に遭い、家族を目の前で殺された衝撃から一時的に記憶をなくしていた…

出演:宇野祥平、徳永えり、田畑志真、江口直人、黒羽麻璃央、緒川たまき
仲村トオル、白石加代子、奥田瑛二
監督・脚本:長澤佳也

2022年製作/82分/日本
配給:リアルプロダクツ

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「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 8月2日(金)より上映

【アカデミー賞助演女優賞 受賞! アレクサンダー・ペイン監督最新作】

『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』で二度のアカデミー賞®脚色賞に輝くアレクサンダー・ペイン監督最新作。日本でリメイクもされた『サイドウェイ』で主演していた名優ポール・ジアマッティとの再タッグは映画ファンの胸を高鳴らせ、ゴールデングローブ賞で主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を見事受賞。さらに、本年度のアカデミー賞®助演女優賞受賞をはじめ、ゴールデンクローブ賞ほか全58賞(2024年3月5日時点)と全米の映画賞を総なめにしたダヴァイン・ジョイ・ランドルフが、言葉ではなく、表情や仕草で大切なひとり息子を失ったメアリーの孤独を体現し、新人のドミニク・セッサは家族との複雑な関係を繊細に演じて強い印象を残している。ペインの細い糸を織り成すような丁寧な演出と3人の見事な名演が融合し、小さな心のひだの動きが刻まれた、静かなマスターピースとして結晶した。
舞台は1970年、ボストン近郊にある名門バートン校。誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。孤独な彼らにはそれぞれに他者に心を開かない理由がある。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、彼らの関係は少しずつ変化してゆく    
全米で数多くの俳優賞をはじめ、作品賞、脚本賞も数々受賞。「新たなホリディ・クラシックの誕生」(Entertainment WEEKLY)の文字通りに、ほろ苦く、心に沁みわたる、普遍的な傑作ドラマの金字塔が誕生した。

〈STORY〉
1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。クリスマス休暇で生徒と教師のほぼ大半が家族と過ごすなか、生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている考古学の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、家に帰れない生徒たちの“子守役”を任命される。学校に残ったのは、勉強はできるが家族関係が複雑なアンガス・タリー(ドミニク・セッサ)。

食事を用意してくれるのは寮の料理長メアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。メアリーは一人息子のカーティスをベトナムで亡くしたばかり。息子と最後に過ごした学校で年を越そうとしている。

クリスマスの夜。「ボストンへ行きたい。スケートしたり、本物のツリーが見たい」と言い出すアンガス。
はじめは反対していたハナム先生だが、メアリーに説得され「社会科見学」としてボストン行きを承諾する。

ボストン、考古博物館にて。「今の時代や自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ。歴史は過去を学ぶだけでなく、いまを説明すること」アンガスはハナム先生の言葉を真剣に聞き入る。「とてもわかりやすい。授業でも怒鳴らずそう教えてよ」

古本市、ボーリング場、映画館……ボストンを楽しむふたり。しかし、実はアンガスがボストンに来たのには、ある目的があった。ハナム先生も二度と会うはずのなかった大学時代の同級生と偶然出会う。お互いに誰にも言っていない秘密が明かされていく……。

出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ
監督:アレクサンダー・ペイン

2023年製作/133分/アメリカ
配給:ビターズ・エンド

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「あんのこと」 8月2日(金)より上映

【透徹した眼差しから浮かぶ、この社会の歪み、生の美しさ】

2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、『SRサイタマノラッパー』シリーズや『AI崩壊』の入江悠監督が映像化。19年のデビュー以来、数多の映画賞に輝き、TBS「不適切にもほどがある!」での熱演が話題となった最注目俳優・河合優実が、底辺から抜け出そうともがく主人公・杏を演じる。また、杏に更正の道を開こうとするベテラン刑事に佐藤二朗。2人を取材するジャーナリストに稲垣吾郎と、実力派が脇を固めた。さらに制作陣には、第75回カンヌ国際映画祭で「カメラドール特別表彰」を受賞した話題作『PLAN 75』(早川千絵監督)のスタッフたちが集結。本作は杏という女性を通し、この社会の歪みを容赦なく突きつける。同時に、単なる社会派ドラマの枠を超えて、生きようとする彼女の意志、その目がたしかに見た美しい瞬間も描き出す。そして静かに、観客に訴えかける。杏はたしかに、あなたの傍にいたのだと。

〈STORY〉
21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。
大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。
週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。

出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり
監督・脚本:入江悠

2024年製作/113分/日本
配給:キノフィルムズ

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「クレオの夏休み」 8月16日(金)より上映

【少女の名演と、深い愛の物語に世界が感涙】

本作は、6歳の少女とナニー(乳母)の血のつながりを超えた深い愛の絆を、少女の目線で瑞々しくまっすぐに見つめた感動作。
主人公クレオを演じたのは、撮影当時5歳半だったルイーズ・モーロワ=パンザニ。公園で遊んでいたところを偶然キャスティングディレクターが見かけたことで抜擢され、演技未経験者にも関わらず、豊かな感情表現と存在感で、世界中から絶賛を集めた。監督は、前作『Party Girl』(共同監督)でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞し、本作が長編単独監督デビューとなる新鋭マリー・アマシュケリ。愛にあふれた物語の中に、移民の女性がナニーとしてフランスの少女を育てるという、現在の欧州にみられる経済格差の構図も潜ませた。幼い頃にナニーの女性に育てられた監督の実体験を、彼女への感謝の気持ちを込めて物語にしようと思い立ったことが本作『クレオの夏休み』の始まりだという。
製作は『燃ゆる女の肖像』などセリーヌ・シアマ監督作品をデビュー作『水の中のつぼみ』から手掛けるLilies Filmsが務め、主要スタッフはほぼ全員女性で作り上げられた。
揺れる幼い心象風景がアニメーションを交えた映像でエモーショナルに綴られ、すべてが新鮮なひと夏の旅の体験を通して、人生と世界に自分ひとり全力で向き合う、小さな成長の一歩を描き出していく本作。
あの時間が、いつまでもずっと続くと思っていた…誰しもの心の奥にある“子供の頃の記憶”を呼び起こし優しく包み込んでくれる、涙と笑顔が止まらない温かな一作が誕生した。

〈STORY〉
父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニー(乳母)のグロリアが世界中の誰よりも大好き。お互いに本当の母娘のように想いあっていた2人だったが、ある日、グロリアは遠く離れた故郷へ帰ることに。突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子供たちと住むアフリカの家へ招待する。そして夏休み、クレオは再会できる喜びを胸に、ひとり海を渡り彼女のもとへ旅立つ…。

出演:ルイーズ・モーロワ=パンザニ、イルサ・モレノ・ゼーゴ
監督:マリー・アマシュケリ

2023年製作/83分/フランス
配給:トランスフォーマー

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「密輸 1970」 近日上映予定

【青龍映画賞(韓国最大の映画賞)最優秀作品賞!& No.1大ヒット!】

ごく平凡な海女が身を投じた密輸ビジネス。クセモノたちが繰り広げる命懸けの大乱戦をサバイブし、最後に笑うのは誰なのか――!?
頭が切れるチュンジャに『国家が破産する日』のキム・ヘス、責任感の強いジンスクには「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」のヨム・ジョンア。
互いへの猜疑心に揺らぎながらも、海女としての意地とプライドを爆発させるクライマックスが熱い興奮を呼び起こす。更に、「ムービング」のチョ・インソン、『ただ悪より救いたまえ』のパク・ジョンミンらが顔を揃えた。
監督は、『モガディシュ 脱出までの14日間』のリュ・スンワン。70年代の音楽とカラフルなファッションを全編にフィーチャーし、レトロポップな映像世界を創出した。
2023年サマーシーズンの韓国で500万人以上を動員した大ヒット作がいよいよ上陸!

〈STORY〉
1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海が化学工場の廃棄物で汚され、地元の海女さんチームが失職の危機に直面する。
リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。ところが作業中に税関の摘発に遭い、ジンスクは刑務所送りとなり、彼女の親友チュンジャだけが現場から逃亡した。
その2年後、ソウルからクンチョンに舞い戻ってきたチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸のもうけ話を持ちかけるが、ジンスクはチュンジャへの不信感を拭えない。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンの思惑が絡むなか、
苦境に陥った海女さんチームは人生の再起を懸けた大勝負に身を投じていくのだった……。

出演:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、キム・ジョンス、コ・ミンシ
監督:リュ・スンワン

2023年製作/129分/韓国
配給:KADOKAWA、KADOKAWA K プラス

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「Ryuichi Sakamoto | Opus」 近日上映予定

【坂本龍一最後のピアノ・ソロ演奏を記録したコンサート長編映画】

世界的音楽家、坂本龍一。1978年のデビュー以降“教授”の愛称で親しまれ、2023年3月に永眠するまで数々のアーティストに影響を与え、音楽シーンを牽引、精力的に国内外での活動を展開してきた。2年以上となる闘病生活を続けていた彼が、最後の力を振り絞り演奏した映像収録は、2022年9月、坂本が「日本でいちばん音のいいスタジオ」と評する東京のNHK509スタジオで8日間に渡り行われた。撮影で使用したのは2000年に坂本のためにカスタムメイドされ、長年コンサートやレコーディングで愛用したヤマハのグランドピアノのみ。名曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」、坂本の最後のアルバム「12」からの曲、そして初めてピアノ・ソロで演奏されたYMO時代の「Tong Poo」まで、自身が選曲した20曲から構成。ボーダーを越え活動を続けた坂本の軌跡を辿る曲目、鍵盤を奏でる指と音楽家の息遣い、その人生が刻みこまれた手。坂本自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経てこの映画が完成した。坂本が全面的に信頼を寄せた監督と撮影クルーたちが慎重に撮影プランを練り上げ、全編モノクロームの親密かつ厳密な世界でひとつしかない宝物のような空間を生み出した。奇跡とも思える美しく儚い演奏は今、私たちの心に深く刻み込まれる。

音楽・演奏:坂本龍一
監督:空音央 撮影監督:ビル・キルスタイン

2023年製作/103分/日本
配給:ビターズ・エンド

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「蛇の道」 黒沢清監督 最新2作同時上映 9月順次上映予定

【監督 黒沢清 × 主演 柴咲コウ フランスロケで送るセルフリメイク】

『スパイの妻 劇場版』(20)では第77回ヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞を受賞、『Chime』(24)のワールド・プレミアを第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門で行うなど、世界三大映画祭を中心に国際的な評価を次々に獲得し、世界中の映画ファンから熱い視線を浴び続けてきた監督・黒沢清。『蛇の道』は、そんな黒沢監督が、98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイクし、自ら「最高傑作ができたかもしれない」と公言するほどのクオリティで放つリベンジ・サスペンスの完全版である。

アルベールの復讐に協力する小夜子に扮したのは、黒沢監督からの熱いオファーに応えて出演した柴咲コウ。撮影の半年前からフランス語の厳しいレッスンに臨み、現地で2ヶ月間、実際に生活をして、パリで暮らす謎多きヒロインを完璧に自分のものにしている。
復讐に燃えるアルベールを演じたのは、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員賞に輝く『レ・ミゼラブル』(19/ラジ・リ監督)で、フランスのアカデミー賞とも言われるセザール賞の主演男優賞にノミネートされた注目のフランス人俳優ダミアン・ボナール。さらに、『彼女のいない部屋』(21)などの監督としても知られるフランスの名優、マチュー・アマルリックが、黒沢監督がフランスで初めて撮った『ダゲレオタイプの女』(16)に続いて出演。『ネネットとボニ』(96)などのグレゴワール・コランと小夜子たちに拉致される財団の幹部に扮し、緊張感が支配する本作に独自のユーモアを持ち込んでいるのも見逃せない。

〈STORY〉
8歳の愛娘を何者かに殺されたアルベール・バシュレは、偶然出会ったパリで働く日本人の心療内科医・新島小夜子の協力を得ながら、犯人探しに没頭。復讐心を募らせていく。だが、事件に絡む元財団の関係者たちを拉致監禁し、彼らの口から重要な情報を手に入れたアルベールの前に、やがて思いもよらぬ恐ろしい真実が立ち上がってきて……。

出演:柴咲コウ、ダミアン・ボナール、マチュー・アマルリック、グレゴワール・コラン、西島秀俊、青木崇高
監督・脚本:黒沢清 原案:『蛇の道』(1998年大映作品)

2024年製作/113分/フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルク
配給:KADOKAWA

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「Chime」 黒沢清監督 最新2作同時上映 9月順次上映予定

【「蛇の道」「Cloud」と並ぶ、黒沢清監督 最新中編作品!】

「映画の中の三大怖いものを詰め込んだ」という本作は、今年の第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に出品され場内では、スタンディングオベーションを浴び話題を呼んだ。

黒沢清監督最新作、いびつな恐怖に支配される映画『Chime』。国内外で熱狂的なファンを持つ黒沢清監督は、世界的に注目されるきっか けとなった『CURE/キュア』(97)をはじめ、『回路』(01)、『ドッペルゲンガー』(03)などオリジナルのサスペンス・ホラーを数々送り出してき た。本作はメディア配信プラットフォーム・Roadstead オリジナル作品第一弾として、「自由に作品を制作してほしい」というオーダーから作 られたホラーでもサスペンスでもない極めて純度の高い“黒沢清”の描く恐怖が詰まった作品となる。主演は、吉岡睦雄。名バイプレイヤーと して数多くの作品に出演してきた吉岡が、黒沢監督作の初主演を飾る。チャイムとは何なのか、どこから聞こえてくるのか、人を狂わせるサイ ンなのか……。

〈STORY〉
料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の 1 人、田代一郎 が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言 い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にするこ となく接していた。 しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられ て、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件 後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松 岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は――。 松岡の身にいったい何が 起きたのか。料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めた のだった…。

出演:吉岡睦雄、小日向星一、天野はな、安井順平、関幸治、ぎぃ子、川添野愛、石毛宏樹
田畑智子 / 渡辺いっけい
監督・脚本:黒沢清

2024年製作/45分/日本
配給:Stranger

鑑賞料金一律: 1,500円
※各種割引サービスはご利用いただけません、予めご了承ください。

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「幻の光」 9月順次上映予定

【能登を舞台とした、是枝裕和監督の長編デビュー作品】

芥川賞作家・宮本輝の同名小説を原作とし、是枝裕和監督の長編映画デビュー作ともなった映画『幻の光』(1995)。石川県輪島市を舞台に「生と死」「喪失と再生」というテーマを、陰影深い映像に昇華させ、ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞(撮影に対して)を受賞。国内でも連日満席となる話題作となった。

だが、公開から29年後の2024年元日。能登半島地震で輪島市は甚大な被害を受ける。「当時、新人たちの映画づくりは暗礁に乗り上げていた。輪島市の協力がなければ、映画は完成していなかった」と振り返るのは合津直枝プロデューサー。「今こそ映画を通して輪島市に恩返しを」とリバイバル上映を企画した。本プロジェクトは、デジタルリマスターで新たに再生した『幻の光』を全国で上映し、映画に残る<輪島の風景、生活、美しさ>を伝えようとするものである。
また、収益から諸経費を除いた全額を輪島市に届け、1日も早い復旧復興を祈念する。

〈STORY〉
祖母が、そして夫が突然死へと旅立った。愛する人を次々と失った記憶と引きとめることができなかった悔恨を胸に秘め、ゆみ子は奥能登に嫁ぎ、新しい家族に囲まれて平穏な日々を送るが…。

出演:江角マキコ、浅野忠信、柏山剛毅、渡辺奈臣、吉野紗香、木内みどり、大杉漣、桜むつ子、赤井英和、市田ひろみ、寺田農、内藤剛志、柄本明
監督:是枝裕和

1995年製作/110分/日本
配給:テレビマンユニオン

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