『さとこはいつも』 上映中
10月15日(木)終映予定
【沖田修一 監督 デビュー20周年イヤーに贈る完全オリジナル新作!】
プッと吹き出さずにいられないユニークでキュートな人間たちを、温かな眼差しで描き続けてきた沖田修一監督。デビュー20周年という節目に完全オリジナルで描くのは、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」たちの物語。
人生のままならなさと格闘する「さとこ」たちが、時にドタバタ騒ぎ、時に猪突猛進に突っ走り、時にシレっとやり過ごしたりしながら、“自分の物語を書く”ことで“自分を解放”し、そして“自分の人生の決着”をつけていく。温かさを備えつつ、そこに “毒を一滴垂らしたニンマリ感”がマーブル模様のように練りこまれた本作。彼女たちの奮闘に噴き出しつつ快哉していると、いつしか勇気が湧き上がってくる!【自由で みっともなくて 愛おしい】トリプルコンボ!!!な人生賛歌が爆誕した。
35歳の西田沙都子を演じるのは、今や国民的俳優となった有村架純。ぶち当たる壁を飄々と超えていく様を颯爽と演じ、現代の35歳を等身大かつチャーミングに体現する。映画配給会社に勤める彼女の、宣伝会議でのプレゼンシーンは、全ての働く女性必見!の仕上がりとなっている。
20年に及ぶお弁当作りを卒業する55歳の里子を、可憐に初々しく演じるのは石田ひかり。かねてより沖田作品の大ファンだったという石田は、完成した本作を試写で鑑賞し「正直に言って、本当に好きな作品になりました。」と太鼓判を押す。
更に、中学3年生・15歳の聡子を演じるのは、約300人が参加したオーディションで選ばれた姫野花春。演技経験はほぼゼロに近いながら、沖田監督が「僕の作品にとても似合うと思った」と直感した通り、コミカルさと可愛さがブレンドされた魅力がスクリーンで爆裂開花している。
3人のさとこたちを取り巻くキャラクターにも個性的な面々が集う。15歳の聡子に影響を与えるミステリアスな国語教師・寺尾を吉田羊、35歳の沙都子と6年にも及ぶ不倫を続ける、なぜか憎めない印刷会社の営業担当・村井をオダギリジョー、55歳の里子の夫・重明を33年ぶり共演で遂に(!?)夫婦役を演じる筒井道隆。その他にも、黒田大輔、小川冬晴、青木柚、細田佳央太など豪華な面々が物語に寄り添う。
〈STORY〉
同級生に恋する鼻炎持ちの中学3年生・ソフト部所属の中井聡子(15歳)。
姪っ子と韓国カルチャーLOVE!映画配給会社の宣伝部でバリバリ仕事しつつ、
6年目になる不倫が倦怠期を迎えている西田沙都子(35歳)。
子育てがひと段落、ようやく自分の時間ができた飯島里子(55歳)。
三者三様、まったく違う人生を歩む 【さとこ】 たち・・・。
それぞれに降りかかる出来事や運命的な出会いをきっかけに、
自分の人生を“物語”として書き始めたとき、3人の「さとこ」たちが少しずつめぐり合っていきーー!?
出演:有村架純、石田ひかり、姫野花春
黒田大輔、小川冬晴、青木柚、細田佳央太 / 吉田羊、オダギリジョー、筒井道隆
監督・脚本:沖田修一
音楽:柴田聡子
主題歌:折坂悠太「シミレ(feat.柴田聡子)」
2026年/日本/138分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2026「さとこはいつも」製作委員会
『ナギダイアリー』 上映中
【カンヌ国際映画祭出品!監督 深田晃司 × 主演 松たか子 × 石橋静河】
ワールドプレミアとなった第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での公式上映では、約7分間にも及ぶスタンディングオベーションが巻き起こり、「自分らしく生きることの尊さを描いた傑作」、「今年のベスト映画の一本」、「心を奪われた」と海外メディアからも高い評価を集め、日本公開を前に15を超える国と地域での公開が決定している『ナギダイアリー』。メガホンをとったのは、『淵に立つ』、『LOVE LIFE』、『恋愛裁判』など、独自の映画表現で人間の本質を鋭く捉え、カンヌ、ヴェネチアをはじめ世界的な評価を受ける深田晃司監督。岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、監督自ら脚本を執筆。岡山県奈義町をモデルとした架空の町「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、9年の歳月を経て完成させた。
主演を務めるのは、日本映画界に欠かせない名優・松たか子。本作では、癒えない喪失を抱えたセクシュアルマイノリティの彫刻家・寄子を圧倒的な存在感で体現。また、東京から寄子のもとを訪れ、彫刻のモデルを務める友梨役に、いま最も注目を集める俳優のひとり石橋静河。キーパーソンの好浩を松山ケンイチが演じるなど、屈指の実力派キャストが集結した。多様な価値観や選択肢で溢れるこの時代。自分で何を選び、どう生きていくか――。観る者の人生観を揺さぶる、唯一無二の人間ドラマが誕生した。
〈STORY〉
自然豊かな町「ナギ」。この地でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子のもとに、弟の元妻で建築家の友梨が、休暇をとって東京から訪れる。義理の“元姉妹”である友梨をモデルに彫刻を制作する数日間。若くして妻を亡くした好浩、その息子の春樹と親友の圭太――。異なる場所で生きる寄子と友梨の再会は、穏やかだったナギの日常に小さな揺らぎをもたらしていく。
出演:松たか子、石橋静河、川口和空、藤原聖、藤間爽子、水間ロン、申瑞季 / 松山ケンイチ
監督・脚本:深田晃司
2026年/日本、フランス、シンガポール、フィリピン/110分/ヨーロピアンビスタ
配給:スターサンズ
© 2026 ナギダイアリー・パートナーズ (スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック) / Survivance / Momo Film Co.
『大統領のケーキ』 10月2日(金)〜10月15日(木)
2週間限定上映
【カンヌ国際映画祭 新人監督賞他2冠 監督の実体験から生まれた感動作】
アカデミー賞®国際長編映画賞のショートリストに選出され、カンヌ国際映画祭で新人監督賞(カメラ・ドール)、監督週間観客賞の2冠を果たすという、イラク映画史上初の快挙を次々と成し遂げた作品に世界が熱狂!
舞台は1990年代、独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていた。クラスでくじ引きが行われ、9歳の少女ラミアがケーキ係に指名される。もし、用意できなければ重い罰が待っていた。そんな、ニュースでは報道されない知られざる世界を、ハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出す。さらに、キャストは全員が演技未経験者。撮影はイラクで行われ、世界遺産にも登録された南部のメソポタミア湿地帯など、初めて目にする映像がスクリーンに躍る。
未来を恐れず、過去を嘆かず、親友の少年と目の前の困難にひとつずつ向き合うラミア。そのたくましさと生命の輝きが、不安な時代を生き抜くための力をわたしたちに思い出させてくれる。宝物のように大切にしたい物語。
〈STORY〉
大統領の誕生日まであと2日。
祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで“名誉ある”「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。
翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。
十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ── はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は?
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
監督・脚本:ハサン・ハーディ
2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/シネマスコープ/PG12
配給:松竹
© 2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.
『平行と垂直』 上映中
【初の企画作品 安田章大 × のん ダブル主演で描く感動作!】
兄の大貴は自閉スペクトラム症。現在は清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送っている。妹の希は、カウンセラーとして働きながら兄を支えて生きてきた。ふたりの生活は変わることなく続くと思っていたが、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからに向き合うことになる。それは、ふたりのこれまでに向き合うことでもあった――。
企画段階から参加した安田章大は、山野海によるオリジナル脚本に深く心を動かされ、大貴役に真摯に向き合った。専門家のレクチャーを重ね、丁寧に役を掘り下げたその姿勢は、作品の核となる“人を想うこと”の真実味を支えている。一方、希を演じるのんも、実際に障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーから話を聞き、役に息を吹き込んだ。
監督は『毎日かあさん』、『マエストロ!』などで温かな人間ドラマを紡いできた小林聖太郎。大阪・堺を舞台に、ささやかな日常の中に潜む“支えること/支えられること”の揺らぎを、やわらかく、確かな眼差しで描き出す。
そして、物語を締めくくるのは、安田章大が推薦した浮(ぶい)による書き下ろしの主題歌「話そう」。安田章大もコーラスに参加し、これからも続いていく日々に余韻を残す。
忘れがちな思いやり、気づかぬうちに交わしている優しさ。本作は、そんな日常の奥にある小さな光をそっとすくい上げる。胸が温かくなる今年最高の感動作。
〈STORY〉
兄と妹は、まるで“平行”と“垂直”。交わらないようで、確かに支え合って立っている――。『平行と垂直』は、自閉スペクトラム症の兄・大貴と、結婚を控えた妹・希が、人生の節目にそっと触れ合いながら、自分たちの“これから”を見つめ直す物語だ。
清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送る大貴(安田章大)。カウンセラーとして働きつつ、兄を支えることを当たり前としてきた希(のん)。変わらないと思っていた日常は、希の結婚話をきっかけに静かに揺れ始める。支えてきたつもりの妹、支えられていると思っていた兄。ふたりは初めて、お互いの存在がどれほど自分を形づくってきたのかに気づいていく。人生の転機は、過去と未来の両方を照らし出す。そこに浮かび上がるのは、言葉にしなくても確かに続いてきた“きょうだい”の絆だ。
出演:安田章大、のん
伊島空、高山トモヒロ、谷村美月、福田転球、芦川誠、早織、久保田磨希、河野咲良、髙田幸季、武藤凪、林英世 / 神野三鈴、菅原大吉
監督:小林聖太郎
原案・脚本:山野海
2026年/日本/118分/ヨーロピアンビスタ
配給:東映ビデオ
©︎2026「平行と垂直」製作委員会
『ヒンド・ラジャブの声』 10月16日(金)より上映
【ヴェネチア国際映画祭 審査員グランプリ他 8冠に輝いた“少女の声”】
2024年1月29日。人道支援組織「赤新月社」のスタッフは緊急電話を受けた。 パレスチナ・ガザ地区で6歳の少女が助けを求めている。 スタッフたちは少女との通話を繋ぎ止めながら、救出するためにあらゆる手を尽くす …。 少女の名前はヒンド・ラジャブ。
監督はアカデミー賞に3度ノミネートされた実績を持つ秀英カウテール・ベン・ハニア。フィクションとドキュメンタリーを行き交い唯一無二の表現をするハニア監督は、当時ニュースやSNSで世界中に拡散されていた“ヒンドの声”を聞いたことをきっかけに映画化を決意。保管されていた実際の音声記録や現地の映像を使用し、極限までリアリティーを追求した物語を構築した。第82回ヴェネチア映画祭では史上最長となる23分のスタンディングオベーションで迎えられ、銀獅子賞を含む驚異の8冠を達成し、アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートを果たすなど世界中の映画祭を席巻。ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラなどの多くの映画人たちが監督の想いに賛同し、プロデューサーに名乗りを挙げている。
その日、一人の少女の“叫び”に懸命に向き合っていた人たちの奮闘や苦悩を、圧倒的な緊迫感で描き出し観る者の心を掴んで離さない、魂が震える衝撃作が誕生した。
〈STORY〉
パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センター。そこでは遠く離れたガザ地区からの通報も引き受けており、スタッフたちは日夜、緊急通報の対応に追われていた。
2024年1月29日、ボランティアスタッフが緊急通報を受ける。電話に出たのは6歳の少女だった。助けを求める彼女の名は、ヒンド・ラジャブ。
家族と共にガザから避難しようとしていたところ、車が銃撃され、生き残っているのは彼女ひとりだった。
残された彼女を救出するため、「赤新月社」のスタッフは通話を繋ぎ止め、あらゆる手を尽くすが、状況は刻一刻と悪化していく…
出演:サジャ・キラニ、クララ・クーリー、モタズ・マルヒース、アメル・フレヘル
監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア
製作総指揮:ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラ、ジョナサン・グレイザー、アルフォンソ・キュアロン、マイケル・ムーア、スパイク・リー
2025年/チュニジア、フランス/89分/シネマスコープ
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©MIME FILMS — TANIT FILMS
『見えない娘 THE INVISIBLES』
10月16日(金)より上映
【監督 竹林亮『大きな家』『MONDAYS』× 主演 毎熊克哉 新感覚SFムービー!】
見えないものがだんだん見えてくる…!?透明人間と旅に出る新感覚SFムービー!
娘は三人。ひとりは、透明。心配性の父と三姉妹が、トラブル続きの旅に出る。
監督は、ドキュメンタリー映画『14歳の栞』(2021)、『大きな家』(2024)や、社員全員がタイムループする劇映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)(以下、『MONDAYS』)で注目を集めた竹林亮。企画・脚本は、竹林とともにYouTube短編映画『ハロー!ブランニューワールド(動画名:もう限界。無理。逃げ出したい。)』(2019)やリモート演劇「BestFriends.com」(2020)、『MONDAYS』などを手がけ、数々の賞をともに手にした夏生さえりが担当。『MONDAYS』で、タイムループという仕掛けで会社員のくり返される日常をユーモアたっぷりに描いた制作チームによる、「透明人間」を題材にしたハートフルな最新作。
今作で描かれる透明人間は、決して超常的なヒーローでも怪物でもない、生まれつき透明の、ふつうの少女。そんな透明人間の娘をもつ父の姿を通じて、親子の普遍的な葛藤を描く。
演出の要となるのは、透明な三女・ひかりの存在をCGで直接描かないという点にある。この映画を観終わったあとに、「自分はずっと、想像力で透明人間の子どもの姿を感じていたんだ」と、ふと気づくような体験になればいいなと思ったという監督。アナログな手法で最低限の物を動かしたり、あえて見せきらなかったりしながら、透明人間をCGで作り上げるのではなく、クラシックかつ緻密な映画的表現によって制作している。
透明人間の娘をもつ、心配性な主人公・星野学役を務めるのは、ミステリアスな役から強烈なインパクトを残す悪役まで、幅広い役柄をこなす実力派俳優・毎熊克哉。末っ子が透明人間という三姉妹には、三女・ひかり(透明人間)役に鈴木凜子、長女・風子役に近藤華、次女・音々役に矢山花という注目の若手俳優たち。他、寺島進、余 貴美子、友近、濱田祐太郎、宇野祥平、円井わん、浅沼晋太郎、坂口涼太郎、板尾創路、加藤雅也 、映美くららなど、ベテランから個性派俳優まで幅広い魅力的なキャストが揃った。
〈STORY〉
とある島で、ひっそりと暮らす父と三姉妹の家族。この家族には、ちょっと変わった秘密があった。それは、末娘(ひかり)が生まれつき“透明人間”であること。
「このまま何事もなく、みんな一緒に暮らせますように」
娘たちを朗らかに育てた母親が亡くなった後、心配性の父は、三姉妹を人目から隠すように暮らしていた。だが、そんな父の心配をよそに、娘たちは趣味の映画作りにずっと夢中でいつも大騒ぎ。
そんなある日、東京で暮らす大女優の祖母が入院したという知らせが入る。父は、子どもたちの祖母に孫が透明人間であるという秘密をまだ打ち明けられていなかったため、深く悩む。しかし、娘たちの勢いに抗えず、父と三姉妹は、憧れの祖母に会うために東京へと出発することに。
だが、絶対に透明人間だとバレてはいけない旅は、危険と困難だらけ。目まぐるしく起こるトラブル。言いつけを守らない娘たち。父が守り続けてきた家族のかたちが、少しずつ揺らぎはじめる……。
果たして父は、先行き不透明な旅を無事に終えられるのか?
出演:毎熊克哉、鈴木凜子、近藤華、矢山花、寺島進、余 貴美子、友近、濱田祐太郎、宇野祥平、円井わん、浅沼晋太郎、坂口涼太郎、板尾創路、加藤雅也、映美くらら
監督:竹林亮
企画・脚本:夏生さえり、竹林亮
2026年/日本/110分/シネマスコープ
配給:PARCO、CHOCOLATE Inc.
©︎THE INVISIBLES Production Committee
『わたしの知らない子どもたち』
10月23日(金)より上映
【W主演 12歳の新星・小八重葵美 × 二階堂ふみ 西川美和 監督 最新作】
『ゆれる』『永い言い訳』『すばらしき世界』など、数々の傑作を生み出 してきた西川美和監督が、新たな境地に挑んだ最新作『わたしの知らない子どもたち」。 終戦直後の東京を舞台に、戦争によって家族も居場所も失った12歳の少女 が、生き延びるために少女を棄て、少年として生きる姿を描く本作は、戦争を過去の出来事としてではなく、今を生きる私たちに問いかける。
主人公・琴子役には、厳しいオーディションを経て大抜擢された新星・小八重葵美。教師・曽根役の二階堂ふみをはじめ、役所広司、田中裕子、岡田准一、竹野内豊、吉田羊、坂東龍汰、北村有起哉ら、日本映画界を代表する豪華俳優陣が集結した。
音楽は、『国宝」などで高い評価を受ける作曲家・原摩利彦が担当。 本作の主題音楽は、坂本龍一氏が未来へ託した東北ユースオーケストラの子どもたちが演奏に参加した。 さらに、『ゴジラ-1.0』で米アカデミー賞®視覚効果賞を受賞した白組が映 像制作に参加し、終戦直後の東京を圧倒的なスケールとリアリティで描き出した。 本作は、第51回トロント国際映画祭唯一のコンペティション部門「プラットフォーム部門」のオープニング作品に選出。
日本映画最高峰の才能が結集した身の一作。 世界へ、そして未来へ一一西川美和監督が新たな時代へ放つ、希望と再生の物語が誕生した。
〈STORY〉
1945年、終戦。音楽家の父のもとで育ち、ごく普通の暮らしを送っていた12歳の少女・茅野琴子は戦争によって家も家族も失い、焼け野原となった東京で、たったひとり生きることになる。
女性であることが生きる危険につながる現実を知った琴子は、少女という性を隠し、少年として生きることを決意する。やがて将吉をはじめ、同じように家や家族を失った少年たちと出会い、「吉田茂男」と名乗って彼らと行動をともにする。闇市を束ねる菊沢組の親分・菊沢徹から仕事をもらい、ともに支え合う仲間との日々は、戦後ひとりぼっちだった琴子が初めて見つけた「居場所」となっていく。
一方、担任教師だった曽根文美子もまた、敗戦によるイデオロギーの転換と、婚約者を失った中で教師としての誇りも生きる意味も見失っていた。しかし、父の友人から「琴子を探している」という知らせを受け、琴子を探す旅に出る。曽根もまた、自らも失っていた人として生きる意味を少しずつ取り戻していく。
やがて子どもたちは東京湾上の孤島の隔離施設へ送られる。そこでの過酷な環境の中で生かされている子どもたちの実態を知った新聞記者・諸積は、脱走すると決意する琴子たちを海苔漁師・山井甚平と妻・けいへ託す。山井夫妻は、突然現れた子どもたちを煙たがりながらも生きる術を教えながら、その命を明日へとつないでいく。
これは、戦争によって人生を変えられながらも懸命に生きた子どもたちの命の輝きと、その命を信じ、それぞれの選択で未来へつないだ人々の姿を描く物語。
出演:小八重葵美、二階堂ふみ / 坂東龍汰、櫻井海音、北村有起哉、吉田羊、竹野内豊 / 岡田准一 / 田中裕子、役所広司
原案・脚本・監督:西川美和
音楽:原摩利彦
2026年/日本/150分/シネマスコープ/PG12
配給:K2 Pictures
©2026 K2 Pictures・AOI Pro.
『リサ・ラーソンがいた時間』
10月30日(金)〜11月12日(木)2週間限定上映
【北欧を代表する陶芸家 リサ・ラーソンの創作と素顔に迫る物語】
スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン(1931-2024)。彼女が生み出した、赤と白のしま模様の猫「マイキー」やハリネズミ「ハリエット」などのキャラクター、丸みを帯びた愛らしい動物や子どもなどの陶器作品は、世代や国境を越えて愛され続けている。そんな彼女は2024年、92歳で惜しまれながらこの世を去る。本作は、リサの孫であり映画監督のエミリア・エクマン・ラーソンが晩年の祖母の姿を見つめた、親密でエモーショナルなドキュメンタリーである。
70年以上にわたって人生と創作のパートナーであり続けた画家の夫、グンナル・ラーソンとの出逢いと別れ、子どもや孫たちに対する深い愛情、そしてスウェーデンが誇る陶磁器メーカーであるグスタフスベリで、数々のヒット作を生み出し、多くの人々に愛される陶芸家になるまでの歩み…。エミリアの好奇心に満ちたまなざしに導かれ、リサは自身の人生を振り返っていく。祖母に憧れ、芸術家としての道を模索し始めたばかりの若い女性と、人生の終着点へと向かっている女性。2人のアーティストの対話を通して、創作することの喜びと葛藤、その人生の意味が浮かび上がる。スウェーデン出身でラーソン一家と親交のある、映画コメンテーターのLiLiCoが、劇場公開映画では初となる日本語字幕を担当!
〈STORY〉
北欧・スウェーデンを代表する人気陶芸家、リサ・ラーソン。70 年以上にわたり、北欧の“かわいい”を生み出した彼女の創作人生と知られざる素顔、そして 2024 年に亡くなるまでの最期の日々とは——。祖母に憧れ、芸術家としての道を模索し始めたばかりの孫であり、映画監督のエミリア・エクマン・ラーソンが晩年のリサ・ラーソンの姿を見つめた、もっとも親密でやさしいドキュメンタリー。
出演:リサ・ラーソン、グンナル・ラーソン、マティアス・ラーソン、エミリア・エクマン・ラーソン、フランコ・ニコロシ
監督・撮影:エミリア・エクマン・ラーソン
2025年/スウェーデン/94分/ビスタ
配給:ミモザフィルムズ
© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
『ワンオペレーション』 11月6日(金)より上映
【ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞 アカデミー賞主演女優賞ノミネート】
本年度アカデミー賞作品賞受賞作『ワン・バトル・アフター・アナザー』プロデューサーのサラ・マーフィ、同賞作品賞ノミネート作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』監督・脚本のジョシュ・サフディら、現代アメリカ映画界を牽引するクリエイターたちが製作に名を連ね、気鋭の米スタジオA24が放つ本作は、家事、育児、仕事をひとりで抱え込んだ女性の極限状態を描きながら、現代社会に潜む“ワンオペ”という構造的な問題に鋭く切り込んだ異色作だ。スリラー、心理ドラマ、ダーク・コメディが融合した予測不能な展開のなかで、主人公の日常は少しずつ崩壊し、やがて現実と妄想の境界すら曖昧になっていく。
主演を務めたローズ・バーンは、キャリア30年以上の中で最高峰の演技と評され、ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデン・グローブ賞女優賞を受賞、米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされる快挙となった。共演にはコナン・オブライエン、エイサップ・ロッキーら個性派が集結。監督・脚本を手掛けたメアリー・ブロンスタインが自らの実体験をもとに構想し、現代人を蝕むワンオペ問題をブラックユーモアと予測不能のスリルで描き出した衝撃作が誕生した。
〈STORY〉
家事と育児、セラピストの仕事に追われるリンダは、原因不明の病を抱える幼い娘の世話に追い詰められていた。顧客の患者への対応、娘の担当医からの叱責、出張中の口うるさい夫からの電話──休まる暇もない日々の中、自宅アパートの天井が突然崩落し、娘とともに海辺の格安モーテルへ移り住むことに。誰にも頼れない孤独のなかで限界を迎えた彼女は、思いもよらぬ事態へと飲み込まれていく──。
出演:ローズ・バーン、コナン・オブライエン、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)
監督・脚本:メアリー・ブロンスタイン
2025年/アメリカ/113分/シネマスコープ/PG12
配給:東京テアトル、シンカ
©2025 Legs Film Rights LLC. All Rights Reserved.
『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』
近日順次上映
【混迷の時代にこそ清志郎を。比類なき真髄に迫るドキュメンタリー】
ロック・バンドRCサクセションのフロントマン。「トランジスタ・ラジオ」「雨あがりの夜空に」などヒット曲多数。「愛と平和」の象徴として語られることもあった。ドラマやCMにも出演し、広く一般大衆にまで名前が知られるいっぽうで、コアなロック・ファンやミュージシャンから愛されつづけ、「KING OF ROCK」と呼ばれた男。それが忌野清志郎だ。 本作は、いろんな顔を持つ忌野清志郎の姿を、圧倒的なライブシーンから貴重な映像、関係者の証言、そして次世代へと受け継がれる意志と共に綴るドキュメンタリー作品である。とくに渋谷でのゲリラライヴや1990年のRCサクセションの日本武道館公演、『BEAT POPS』のレコーディングの様子など、いままでほとんど世の中に出ていなかった貴重な映像も収録。 忌野清志郎の魅力が満載の作品がここに完成した。
本作には、高校時代から友人だった三浦友和をはじめ、RCサクションを聴いて衝撃を受けた竹中直人、ライブハウス時代からの盟友・泉谷しげる、ソロ時代のバンマス三宅伸治、RCサクセション時代から演奏を支えた梅津和時。ほかにも作家の角田光代、ジャーナリストの金平茂紀など、各界から忌野清志郎と交流があった著名人が登場し、忌野清志郎について語っている。
また、忌野清志郎がテレビ番組に出演した際の貴重なインタビュー映像も収録。ロッキング・オン代表(当時)の渋谷陽一との本音でやりとりする場面など、珍しい映像も。高校時代やライブハウスの出来事から、平和を大切にする気持ちまで、あらゆる角度から人となりや音楽性、考え方や生き方を探っていく。 出演者の証言を通して忌野清志郎をより深く知ることになるだろう。
本作には初のヒット曲となった「ぼくの好きな先生」をはじめ「2時間35分」「スローバラード」「わかってもらえるさ」「エンジェル」「トランジスタ・ラジオ」「偽善者」「激しい雨」「JUMP」など、RCサクセションをはじめ、ザ・タイマーズやソロの楽曲がふんだんに使用されている。 本作を見ることで、いかに忌野清志郎がいろんな歌を歌ってきたかが手に取るようにわかる。同時に、本作はフォーク時代からRC時代、タイマーズ時代、ソロ時代、路上でのゲリラライブまで、魂の底から歌をうたう忌野清志郎の姿を映し出している。 フォーク時代から変わらぬテンションでパフォーマンスを繰り広げる「KING OF ROCK」を、70年代の音楽番組での歌唱やRCサクセション活動休止前の日本武道館公演の模様などを含む映像の数々で楽しむことができる。
出演:忌野清志郎 / 三浦友和、竹中直人、三宅伸治、泉谷しげる、梅津和時、角田光代、金平茂紀、百世 他
監督:相原裕美
2026年/日本/124分/ビスタ
配給:東映ビデオ
© 2025 Kiyoshiro Movie Project
特別鑑賞料金:一律2,200円
※特別興行につき、サービスデー、各種割引サービス、ご招待券はご利用いただけません。
予めご了承ください。
『恒星の向こう側』 近日順次上映
【東京国際映画祭 最優秀女優賞(福地桃子 & 河瀨直美)W受賞!】
母の余命を知った娘は、残された日々を共に過ごそうとするものの、長年にわたり積み重なった親子の軋轢と直面することになる。母との溝が埋まらぬまま、夫との関係にも不安を抱える中、その体内では新たな命が育っていて……。
新作を発表するたびに国内外から注目を集める中川龍太郎監督が、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(15)『四月の永い夢』(17)に続いて、喪失と再生をテーマに撮り上げた3部作の最終章となる『恒星の向こう側』。誰よりも深く逃れようのないもので結びついているがゆえに、どうしてもお互いを許せなかった母と娘は、死という現実を前にしてそれぞれと向き合ってゆく。
主人公の未知を演じたのは『あの娘は知らない』(22)の福地桃子。母の顔色をうかがいながら大人になり、自分が母親になることにも自信を持てない女性が、一人の人間としての母を知ることで自らの人生を肯定していく姿を繊細かつ力強く体現した。その母親である可那子には、中川監督たっての希望によって、『あん』(15)『たしかにあった幻』(26)などの監督として知られる河瀨直美の出演が実現。激しい存在感を放ちながら死へと向かっていく生き様を魂で刻みつけ、2025年の第38回東京国際映画祭では、福地と河瀨がそろって最優秀女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。未知の夫で過去に縋る登志蔵には、『そこにきみはいて』(25)でも福地と婚約者同士を演じ、河瀨監督の『たしかにあった幻』にも出演した寛一郎。また、可那子の過去の秘密の鍵を握る万理を『四月の永い夢』の朝倉あき、若き日の可那子を『万事快調<オール・グリーンズ>』(26)の南沙良、未知が働く児童施設の職員役に『ネムルバカ』の久保史緒里と『Winny』の三浦貴大、現在の万理には中川龍太郎監督の最新短編作『世界は美しいと誰かが言った』にも久保、三浦と共に出演した中尾幸世が扮し、実力派キャストが顔を揃えている。
劇中では1980年代から2025年までいくつもの時代を、そして奈良と北海道・野付半島の地を行き来しながら、現在と過去の対話の中で人と人のつながりが語られ、中川監督ならではの映像美が言葉にならない感情を映し出す。さらにその一部を創作過程の演劇作品として描くことにより、登場人物の個人的な体験を普遍的なドラマへと昇華させた。劇伴と主題歌「まばゆく」を手がけたのは、劇場アニメ『ルックバック』(24)、映画『この夏の星を見る』(25)、現在放送中のドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS)などの音楽を担当するピアニスト・作曲家のharuka nakamuraで、その祈りにも似た神聖な音色と歌声が深い余韻を残す。
親子、特に母娘という同性同士の関係性には、共依存や過干渉だけでなく、「毒親」といった言葉ではとらえきれない複雑な感情が渦巻いている。その奥底にある叫びを掬い上げるように描かれる、去り行く命、新しく生まれてくる命、緩やかにつながっていく記憶と時間。生と死のあわいを見つめ続けてきた中川監督が、喪失から再生へと大きく舵を切り、新たなる境地に踏み出した。
〈STORY〉
東京でこどもの居場所支援をするNPOで働く未知(福地桃子)は、母親の可那子(河瀨直美)が倒れたという連絡を受けて、久しぶりに実家のある奈良へ帰る。そこで知らされたのは、可那子が進行性のがんを患っており、治療を拒否しているという事実だった。
闘病生活をサポートするために休職して戻ってきた未知に可那子は言う。「親子でもな、他人やで」。自分の選択を母に否定されながら育ったトラウマから抜け出せない未知と、思うように娘を愛せなかった可那子は、親子関係に確執を抱えていた。
そこへ未知の夫で演出家の登志蔵(寛一郎)がやって来る。登志蔵に別れた未知の父親を重ねる可那子。実はこのとき未知の体には新しい命が宿っていた——。
出演:福地桃子、河瀨直美、寛一郎、朝倉あき、南沙良、久保史緒里、三浦貴大、中尾幸世
監督・脚本・編集:中川龍太郎
音楽:haruka nakamura
2025年/日本/92分/シネマスコープ
配給:NAKACHIKA
©2025映画「恒星の向こう側」製作委員会












