『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』
上映中 2月19日(木)終映予定
【あの『最強のふたり』を超え、フランスで年間No.1大ヒット!】
フランスで2024年年間興行収入No.1、1080万人動員(フランス国民の7人に1人)、公開から7週連続No.1、公開初日の動員数ではあの『最強のふたり』を大きく上回りフランス映画史上歴代2位—
驚異の記録を次々と打ち立て、フランスで《社会現象》となった大注目作が日本中をハッピーで包みこむ!
監督・脚本・主演を務めたのは、フランスで大人気のコメディアン・俳優であるアルテュス。共演は、ベテラン俳優のクロヴィス・コルニアックとアリス・ベライディ。障がい者施設の入所者たちを演じたのは、オーディションを通じて選ばれた、実際に障がいのある11人のアマチュア俳優たち。脚本は彼らに当て書きされ、11人の自然体で生き生きとした演技が、作品全体にあたたかな雰囲気をもたらしている。
泥棒の親子と入所者たちとの思わぬ出会いにくすっと笑い、何気ないやりとりにほっこりし、彼らに訪れるやさしい結末に胸がじんとあたたまる—
あなたを最高にハッピーにするハートウォーミングムービー!
〈STORY〉
宝石店に泥棒に入ったパウロとその父親。警察の追跡から逃げるふたりは、ひょんなことから障がい者とその介助者になりすまし、障がいのある若者たちのサマーキャンプに身を隠すことに。
とりどりの個性を持つ彼らとの笑顔にあふれたドタバタでにぎやかな日々は、やがてふたりの心をやさしく解きほぐしていく。
しかし、そんなゆかいな逃避行も長くは続かず……
やさしくあたたかな日々の果てに、宝石泥棒のパウロが見つけた“本当の宝物”とは――?
出演:アルテュス、クロヴィス・コルニアック、アリス・ベライディ、マルク・リゾ、セリーヌ・グルサール、アルノー・トゥパンス、マリ・コラン、テオフィル・ルロワ、ルドヴィク・ブール、ソフィアン・リブ、スタニスラス・カルモン、マヤヌ=サラ・エル・バズ、ボリス・ピトエフ、ギャッド・アベカシス、ティボー・コナン、バンジャマン・ヴァンドワル
監督:アルテュス
脚本:アルテュス、クレマン・マルシャン、ミラン・モージェ
2024年/フランス/100分/シネマスコープ
配給:東和ピクチャーズ
© 2024 CINE NOMINE – M6 FILMS – AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA – SAME PLAYER– KABO FILMS – ECHO STUDIO – BNP PARIBAS PICTURES – IMPACT FILM
『たしかにあった幻』 上映中
【河瀨直美 監督『あん』『光』『朝が来る』最新作!】
“愛のかたち”と“命のつながり”をモチーフにして、失踪と心臓移植の現実を重ねて描く、時を超えて運命が交差する珠玉の人間ドラマ
人は亡くなったら、どこへいくのだろう―
生きた証、その鼓動と記憶を、 つないでいく
目をつむると、いつも胸の中に
河瀨直美監督にとってオリジナル脚本としては8年ぶりの最新作『たしかにあった幻』の物語を支えるテーマの二つ。一つは、先進国の中でドナー数が最下位という日本の臓器移植医療について。もう一つは年間約8万人にのぼる日本の行方不明者問題だ。河瀨監督は『あん』(15)で差別と偏見の果てに生きる歓びを人々に与えたハンセン病患者の生き様、『光』(17)で失われゆく視力に翻弄される人生の中で気づかされた新たな愛を獲得したカメラマンの人生、『朝が来る』(00)では特別養子縁組で救われた命の尊さと二人の母の絆など、旧来の常識や血縁とは異なる、他者との関係性の中に存在する「愛」を描いてきた。「死」が終わりではないという気づきの先に、移植医療が人の命を繋いでゆき、「生」の意味を問いかける本作は、第78回ロカルノ国際映画祭でのワールドプレミア上映にて、河瀨監督のマスターピース(傑作)と評された。
〈STORY〉
フランスから来日したコリーは、神戸の臓器移植医療センターで働きながら、小児移植医療の促進に取り組んでいたが、西欧とは異なる日本の死生観や倫理観の壁は思った以上に厚く、医療現場の体制の改善や意識改革は困難でもどかしい思いを抱えていた。
そんなコリーの心の支えは、屋久島で運命的に出会った恋人の迅だったが、彼の誕生日でもある7月7日の七夕に突然、姿を消してしまう。
一年後、迅が失踪するはるか前に彼の家族からも捜索願が出されていたことを知ったコリーは、迅の実家である岐阜へと向かう。そこで明かされた事実から迅との出逢いが宿命的だったことがわかり驚愕とするコリー。
一方、心臓疾患を抱えながら入院していた少女・瞳の病状が急変するが…。
出演:ヴィッキー・クリープス、寛一郎、尾野真千子、北村一輝、永瀬正敏
監督・脚本・編集:河瀨直美
2025年/フランス、日本、ベルギー、ルクセンブルク/115分/ビスタ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© CINÉFRANCE STUDIOS – KUMIE INC – TARANTULA – VIKTORIA PRODUCTIONS – PIO&CO – PROD LAB – MARIGNAN FILMS – 2025
『チャップリン』 上映中
2月26日(木)終映予定
【チャーリー・チャップリンの原点に迫る親族初公認ドキュメンタリー】
ドタバタ喜劇に庶民の哀愁や社会風刺を巧みに組み込んだユーモア溢れる作品を多く生み出し、世界中の人々を魅了してきたチャーリー・チャップリン。ちょび髭にだぶだぶのズボンと大きなドタ靴、ステッキと山高帽がトレードマークの“放浪紳士”に扮し、笑いの中にさみしさや孤独を抱え、社会のなかで弱い立場の人に寄り添う心優しいキャラクターで愛されてきた。そんな放浪紳士に垣間見えるのは、ロマのアイデンティティ。本作では、チャップリンがロマの血を1/8引き、そのことを誇りに思っていたことが明かされる。極貧の少年時代からアメリカを追放されスイスで過ごした晩年まで、映画の神様チャップリンのルーツに迫る新たな視点の物語。
チャップリンに関する作品や映像は数多く作られてきたが、本作はチャップリン家が全面的に協力し公認した唯一のドキュメンタリー。製作を担当し、劇中でチャップリンの足跡を辿るのは息子マイケル・チャップリン。父の名声と親の七光りという重圧に苦しんだマイケルが父子断絶を経て、その関係を見つめ直す。『ドクトル・ジバゴ』(65)などで知られる俳優で娘のジェラルディン・チャップリンらも出演し、家族だけが知る素顔を語る。本作の監督を務めるのも、孫カルメン・チャップリン。世界的な人気者でありながら、一人の人間で父親だったチャップリンを綴る。
さらに、ジョニー・デップやエミール・クストリッツァら、チャップリンを敬愛する各界の著名人も登場。『キッド』(1921)、『街の灯』(31)、『独裁者』(40)、『ライムライト』(52)など名作の引用に加えて、本邦初公開となる家族が撮影したプライベートフィルムや貴重な記録映像を交えながら、作品に投影されるチャップリンの幼少期の記憶やユダヤ人・共産主義者のレッテル、そして放浪紳士に通じるロマの特徴や文化までをも掘り下げる。
出演:マイケル・チャップリン、ジェラルディン・チャップリン、ジョニー・デップ、トニー・ガトリフ、エミール・クストリッツァ、ストーケロ・ローゼンバーグ、リタ・カベルト、ファルキート
監督・脚本:カルメン・チャップリン
2024年/スペイン・ベネルクス・イギリス・フランス/94分/ビスタ
配給:アンプラグド
© The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024 | Charlie Chaplin™ © Bubbles Incorporated SA
【鑑賞特典】
『チャップリン』または、【監督作セレクション】7プログラムいずれかの半券ご提示で、
2本目以降は通常鑑賞料金より[一般・大学・専門学生]500円引[シニア] 300円引
※サービスデー、他割引との併用不可
『チャップリン』公開記念
チャールズ・チャップリン 監督作セレクション
2月13日(金)〜2月26日(木)8作品7プログラム日替わり上映
【20世紀最大の映画スター・チャップリン不朽の名作を一挙公開!】
下記2作品を除きすべて期間中[9:45]から上映
※こちらの2作品は上映時間が異なります。ご注意ください。
『独裁者』10:00〜 『ニューヨークの王様』10:15〜
上映日は、各作品の詳細をご確認ください。
『キッド』
ほほえみと、一粒の涙…
親子の愛情を描くヒューマン・コメディの傑作!
出演:チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴァイアンス、ジャッキー・クーガン
監督・脚本・プロデューサー・編集・作曲:チャールズ・チャップリン
1921年/アメリカ/54分/スタンダード
©Roy Export SAS
『のらくら』(短編 ※『キッド』とセット上映)
チャップリンが金持ちと放浪者の二役を演じてゴルフ場で大騒動を巻き起こす爆笑作
出演:チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴァイアンス
1921年/アメリカ/30分/スタンダード
©Roy Export SAS
【上映日時】
2/13(金) 9:45
2/17(火) 9:45
『黄金狂時代』
映画史上に輝く名場面で紡ぐ喜劇王チャップリンの至芸の頂点!
初上映から100周年を迎えたオリジナルデジタル修復版
出演:チャールズ・チャップリン、ジョージア・ヘイル、マック・スウェイん
監督・脚本・プロデューサー・編集:チャールズ・チャップリン
1925年/アメリカ/90分/スタンダード
©Roy Export SAS
【上映日時】
2/14(土) 9:45
2/18(水) 9:45
『街の灯』
盲目の花売り娘への残酷までに美しい愛
チャップリンの最高傑作!
出演:チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル
監督・脚本・プロデューサー・編集・作曲:チャールズ・チャップリン
1931年/アメリカ/87分/スタンダード
©Roy Export SAS
【上映日時】
2/15(日) 9:45
2/19(木) 9:45
『モダン・タイムス』
自由と希望を求めて放浪するチャーリーと少女
機械文明を痛烈に風刺したチャップリンの代表作!
出演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード
監督・脚本・プロデューサー・編集・作曲:チャールズ・チャップリン
1936年/アメリカ/87分/スタンダード
©Roy Export SAS
【上映日時】
2/16(月) 9:45
『独裁者』
笑いを武器にたった一人でヒトラーに立ち向かった人類史上最大の大傑作!
出演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード、ジャック・オーキー
監督・脚本・プロデューサー・作曲:チャールズ・チャップリン
1940年/アメリカ/126分/スタンダード
©Roy Export SAS
【上映日時】
2/21(土) 10:00
2/24(火) 10:00
『ライムライト』
ライムライトの魔力、若者の登場に老人は消える
チャップリンの映画人生の集大成!
出演:チャールズ・チャップリン、クレア・ブルーム、バスター・キートン
監督・脚本・プロデューサー・作曲:チャールズ・チャップリン
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』 多くのリクエストにお応えして!
2月13日(金)より2週間限定再上映
【13の世界遺産•24ヵ国以上のロケ 目も眩むほどの映像美が蘇る! 】
2008年の日本公開以来、配信されることなく“幻”とされ続けてきたカルト的ファンタジー『落下の王国』。『ザ・セル』で鮮烈なビジュアル世界を築き、世界に衝撃を与えた“映像の魔術師”ターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた一級美術品が、ついに圧巻の4Kデジタルリマスターで蘇る。この度、オリジナルの劇場公開版でカットされたシーンが新たに追加され、より濃密な没入体験を実現。CGに頼らず、13の世界遺産、24ヵ国以上のロケーションを巡って撮影された息を吞む“本物”の映像が描き出す、まるで万華鏡を覗くような世界観は、観る者の心を奪い、深く焼きつける。
アメリカが誇る二大巨匠デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズが、盟友ターセムが私財を投入して挑んだ壮大な自主製作映画の渾身の一作である本作の製作を強力サポート。フランシス・F・コッポラ監督作『ドラキュラ』でアカデミー賞Ⓡ衣装デザイン賞を受賞し、チャン・イーモウ演出の2008年北京オリンピック開会式のコスチュームも担当した、日本が誇る世界的クリエーター、故・石岡瑛子が衣装を手掛け、煌びやかにして未知なる視覚領域を拡張した、独自の美術世界を創出。
世界中のアートやファッション、音楽、建築、民族文化のエッセンスを横断しながら、17年経った今もカルチャーとしての価値を放ち続けるタイムレスな傑作が再びスクリーンに降り立つ。
─手のひらの上では味わえない、あなたの感性を揺さぶる“本物の体験”を。
〈STORY〉
時は1915年。映画の撮影中、橋から落ちて大怪我を負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、自暴自棄になっていた。そこに現れたのは、木から落ちて腕を骨折し、入院中の5才の少女・アレクサンドリア。ロイは動けない自分に代わって、自殺するための薬を薬剤室から盗んで来させようと、思いつきの冒険物語を聞かせ始める。
それは、愛する者や誇りを失い、深い闇に落ちていた6人の勇者たちが、力を合わせて悪に立ち向かう【愛と復讐の叙事詩】―。
出演:リー・ペイス、カティンカ・アンタルー
監督・脚本:ターセム
共同脚本:ニコ・ソウルタナキス、ダン・ギルロイ
衣装:石岡瑛子 製作協力:デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズ
2006年/120分/アメリカ/ビスタ/※2K上映
配給:ショウゲート
©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
『ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版』
2月20日(金)より1週間限定上映【14:10〜】
【世界の巨匠エドワード・ヤンの遺作にして集大成が25年を経て甦る】
「台北ストーリー」「恐怖分子」「結領街少年人事件』「カップルズ」・・・その独自のまなざしで台湾の時を見つめ、数々の名作を生み出した巨匠、エドワード・ヤン。2007年に59歳の若さで亡くなった彼の遺作であり、集大成ともいえる映画「ヤンヤン 夏の想い出」は、台北に暮らす少年とその家族が経験するひと夏の出来事を、瑞々しくきらめくような映像で描いた物語だ。少年ヤンヤンは姉、両親、祖母の家族5人で台北の瀟酒なマンションに暮らしている。家族で母の弟の結婚式に出席するが、その直後祖母が倒れ、昏睡状態になってしまう・・・。彼らのストーリーが独立しつつも寄り添い、重なるように描かれた本作は”人生を生きるということという、誰もが直面する親密で普遍的なテーマにそっと光を当てる。エドワード・ヤンの時に温かく、時に残酷なまでのまなざしは、観る者の心をつかんで離さない。本作は第53回カンヌ国際映画祭にて監替賞を受賞し、2023年にはハリウッド・リポーターによる「21世紀の映画ベスト50」で堂々の1位に選出された他、多くの批評家や監からも熱狂的な支持を集めており、近年よりその評価が高まり続けている。この不の名作が四半世紀を経て遂に4Kレストア化。2025年5月にカンヌ国際映画祭にて凱旋上映され、ついに日本公開となる。
〈STORY〉
8歳の少年ヤンヤンは、コンピュータ会社を経営する父NJと、会社勤めの母ミンミン、高校生の姉ティンティン、そして母方の祖母と台北のマンションで暮らしている。だが、ミンミンの弟アディの結婚式の日、祖母が突然病に倒れたのを機に、一家の生活は大きな変化を迎える。
昏睡状態に陥った母の介護をするうち自分の人生に虚しさを感じ始めたミンミンは、やがて宗教に傾倒し、尊師がいる山に篭ってしまう。一方のNJは、アディの結婚式で初恋の人シェリーと数十年ぶりに再会するが、会社は深刻な経営危機を迎えていた。その打開のために知り合った有名なゲームソフト開発者の日本人、大田と契約するため、NJは東京に向かう。そこで彼はシカゴからやってきたシェリーと落ち合い、20年ぶりにデートをすることに。
高校生のティンティンは、祖母が倒れたのは自分のせいではないかとひとり苦悩するが、隣の部屋に住む同世代のリーリーと親しくなり、徐々に明るさを取り戻していく。家庭に問題を抱えるリーリーにはファティという恋人がいる。ティンティンはふたりを憧れのまなざしで見つめているが、3人の関係は徐々に変化し、ある事件が起きる。家族それぞれが問題を抱えるなか、無邪気に走り回るのは末っ子のヤンヤンだけ。彼は父からもらったカメラで、人々の後ろ姿ばかりを映してまわるーー。
出演:ウー・ニェンツェン、イッセー尾形、エイレン・チン、ケリー・リー、ジョナサン・チャン
監督・脚本:エドワード・ヤン
2000年/台湾、日本/173分/ビスタ
配給:ポニーキャニオン
©1+2 Seisaku linkai
【上映時間】
期間中毎日【14:10〜】
『安楽死特区』 2月27日(金)より上映
【監督 高橋伴明 × 主演 毎熊克哉「桐島です」タッグ最新作!】
在宅医として2500人以上の看取りを経験してきた医師で作家の長尾和宏による同名小説が原作の映画『安楽死特区』は、近未来の日本で「安楽死法案」が可決され、国家主導で導入された制度のもと、人間の尊厳、生と死、そして愛を問う衝撃の社会派ドラマである。
監督は、『痛くない死に方』(2020)、『夜明けまでバス停で』(2022)、『「桐島です」』(2025)などの高橋伴明。脚本は、『野獣死すべし』(1980)、『一度も撃ってません』(2020)などの丸山昇一。名匠の初タッグが本作でようやく叶った。
舞台は今から数年後の日本。欧米に倣って安楽死法案が可決した。それでも反対の声が多いため、国は実験的に「安楽死特区」を設置することに。主人公のカップルは、回復の見込みがない難病を患い、余命半年と宣告されたラッパー・酒匂章太郎と、彼のパートナーでジャーナリストの藤岡歩。安楽死法に反対のふたりは、特区の実態を内部から告発することを目的に、国家戦略特区「安楽死特区」への入居を決意する。そこでふたりが見たものは、安楽死を決意した人間たちの愛と苦悩。医師たちとの対話を通じ、ふたりの心に微細な変化が訪れるが……。
章太郎役を務めるのは、『「桐島です」』(2025)の毎熊克哉。パートナー・歩役には『夜明けまでバス停で』の大西礼芳。特区の実態を告発するために突き進む歩が、章太郎の心境の変化に直面する様は、観る者の心を激しく揺さぶる。
末期がんに苦しむ夫と、夫と心がすれ違う妻を演じたのは、平田満と筒井真理子、認知症と診断され、死なせて欲しいと願う元漫才師役で余貴美子が出演。そして、「安楽死特区」の特命医を演じるのは、加藤雅也、板谷由夏、下元史朗、奥田瑛二。歌謡漫才のコンビであり余貴美子の妹役で友近、尾形の元妻役で鈴木砂羽が出演。また、シンガーソングライターのgb(ジービー)が毎熊克哉とラップを披露する。
人生の最期を自ら決断しようとする者と、国から命じられ苦悩しながらも安楽死に導く医師、それを見守る者―― 一体、死とは誰のものなのか? 制度と人間、理想と現実の狭間で揺れ動く人々の姿を描き、見る者一人ひとりに、重い問いを投げかける。明日、この国で現実に起こるかもしれない世界線を描いた衝撃作。
〈STORY〉
もしも日本で「安楽死法案」が可決されたら――。国会で「安楽死法案」が可決され、国家戦略特区として「ヒトリシズカ」と名づけられた施設が誕生。安楽死を希望する者が入居し、ケアを受けられるこの施設は、倫理と政治の最前線で物議を醸す存在となっていた。
回復の見込みがない難病を患うラッパー・酒匂章太郎(毎熊克哉)は、進行する病に苦しみながらも、ヒップホップに救いを見出し、言葉を紡ぎ続けていた。共に暮らすのは、チベットで出会ったジャーナリスト・藤岡歩(大西礼芳)。二人は、章太郎が余命半年を宣告された今も、安楽死に反対で、特区の実態を内部から告発することを目的に、「ヒトリシズカ」に入居する。
施設には、末期がんに苦しむ池田(平田満)とその妻の玉美(筒井真理子)、認知症を抱え、完全に呆けないうちに死なせて欲しいと願う元漫才師の真矢(余貴美子)など、それぞれに事情を抱えた入居者たちが暮らしていた。
章太郎の身体は急速に衰え、言葉さえままならなくなり、章太郎は歩に相談もなく、「安楽死を望みます」と考えを一変。歩は、池田の主治医の鳥居(奥田瑛二)の他、章太郎の主治医の尾形(加藤雅也)、三浦(板谷由夏)ら特命医それぞれの想いにも触れ、命と死に真摯に向き合うことを迫られる。
出演:毎熊克哉、大西礼芳、加藤雅也、筒井真理子、板谷由夏、下元史朗、友近、g b、田島令子、鈴木砂羽、平田満、余貴美子、奥田瑛二
監督:高橋伴明
脚本:丸山昇一
原作:長尾和宏 「安楽死特区」(ブックマン社刊)
2025年/日本/129分
配給:渋谷プロダクション
©「安楽死特区」製作委員会
『安楽死特区』上映記念 監督・高橋伴明 × 主演・毎熊克哉の同タッグ!
『「桐島です」』 2月27日(金)より1週間限定再上映
【指名手配犯・桐島聡の偽名で生きた半生を描く衝撃作】
2024年1月26日、衝撃的なニュースが日本を駆け巡った。1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中の「東アジア反日武装戦線」メンバー、桐島聡容疑者(70)とみられる人物が、末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した。
男は数十年前から「ウチダヒロシ」と名乗り、神奈川県藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていた。入院時にもこの名前を使用していたが、健康保険証などの身分証は提示しておらず、男は「最期は本名で迎えたい」と語った。報道の3日後の29日に亡くなり、約半世紀にわたる逃亡生活に幕を下ろした。
桐島聡は、1975年4月19日に東京・銀座の「韓国産業経済研究所」ビルに爆弾を仕掛け、爆発させた事件に関与したとして、爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名手配されていた。最終的に被疑者死亡のため、不起訴処分となっている。
このナゾに満ちた桐島聡の軌跡を『夜明けまでバス停で』(22)で第96回キネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞、脚本賞を始め数々の映画賞を受賞した脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビがシナリオ化。医師の長尾和宏が、『痛くない死に方』に続き、高橋作品の製作総指揮を務める。
桐島は何を思い、どんな事件を起こし、その後、半世紀にわたって、どんな逃亡生活を送っていたのか。
主演の桐島聡役は毎熊克哉。主演映画『ケンとカズ』(16)で注目されて以来、映画・ドラマで活躍し続けている。本作では20代から70歳で亡くなるまでを演じ切っている。また、さそり部隊のメンバー宇賀神寿一役には『SR サイタマノラッパー』(09)、『心平、』(24)主演の奥野瑛太が起用された。奥野も20代から70代までの幅広い年代を見事に演じた。
さらに、ミュージシャンのキーナ役にはドラマ『バイプレイヤーズ』(17〜)のジャスミン役で脚光を浴び、『春画先生』(23)で新境地を見せた北香那。劇中では河島英五の名曲「時代おくれ」(86)のカバーを披露し、新たな演技の幅を見せている。謎の女役は高橋監督のパートナーで昭和を代表する女優、高橋惠子が演じる。
〈STORY〉
1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。大学生の桐島聡は反日武装戦線の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。しかし、1974年、三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局の捜査によって、壊滅状態に。指名手配された桐島は偽名を使い逃亡、やがて工務店での住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛となるが…。
出演:毎熊克哉
奥野瑛太、北香那、原田喧太、山中聡、影山祐子、テイ龍進、嶺豪一、和田庵、白川和子、下元史朗、甲本雅裕/高橋惠子
監督:高橋伴明
2025年/105分/日本/ビスタ
配給:渋谷プロダクション
©北の丸プロダクション
『旅の終わりのたからもの』 2月27日(金)より2週間限定上映
【ホロコーストを生き抜いた父とNYで育った娘の忘れられない旅】
民主国家としての土台を築いていた激動の時代である1991年のポーランドを舞台に、NYで生まれ育った娘と、約50年ぶりに祖国に戻った父が繰り広げる異色のロードムービーが完成した。第74回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、各国のメディアらに広く感動の輪を広げたのは、全編を貫くユーモアと前向きなテーマ。全くかみ合わない父と娘が、相手の言動に容赦ない辛口のツッコミを連打し笑いを誘う珍道中かと思いきや、それぞれの心の傷にも鮮やかに光が当てられ、封印してきた過去と向き合うことで、未来へと新たな一歩を踏み出す姿が描かれる。さらに深い共感を呼んだのは、ホロコーストへの今日の問題としてのアプローチ。生存者の娘を主人公に据えて、戦争未体験の世代にも落とす影にフォーカスすることで、今を生きる私たちの物語として胸に迫る作品に仕上げることに成功した。
原作はホロコーストを生き抜いた父を持つオーストラリアの著名な作家、リリー・ブレットが実体験をもとに書き上げた小説「Too Many Men」。監督は2024年にヴェネチア映画祭審査員も務めたドイツの俊英、ユリア・フォン・ハインツ。ハインツ自身もホロコースト生存者の孫で、原作に心酔して映画化を実現させた。
父は娘を悲しみに巻き込むことが怖かった。娘は父の苦しみを白日のもとにさらす勇気がなかった。そんな思いやりが、真の愛を遠ざけることがある。ちぐはぐで痛くて、笑いながら泣きたくなる旅のおわりに、二人が見つけた“たからもの”とは──?
〈STORY〉
ニューヨークで生まれ育ったルーシーは、ジャーナリストとして成功しているが、どこか満たされない想いを抱えていた。その心の穴を埋めるため自身のルーツを探そうと、父エデクの故郷ポーランドへと初めて旅立つ。ホロコーストを生き延び、その後決して祖国へ戻ろうとしなかった父も一緒だ。ところが、同行したエデクは娘の計画を妨害して自由気ままに振る舞い、ルーシーは爆発寸前。かつて家族が住んでいた家を訪ねても、父と娘の気持ちはすれ違うばかり。互いを理解できないままアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた時、父の口から初めて、そこであった辛く痛ましい家族の記憶が語られるが──
出演:レナ・ダナム、スティーヴン・フライ
監督:ユリア・フォン・ハインツ
2024年/ドイツ、フランス/112分/シネマスコープ
配給:キノフィルムズ
© 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS
『花緑青が明ける日に』 3月6日(金)より上映
【ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品!】
新海誠監督や片渕須直監督作品に参加し、CMやミュージックビデオなどジャンルを超えた創作活動を行ってきた日本画家・四宮義俊。そんな彼がオリジナル脚本にて長編アニメーション監督デビューを果たす。フランスの気鋭スタジオMiyu Productionsとの日仏共同製作の本作は、制作中の注目作として2024年第77回カンヌ国際映画祭でのアヌシー・アニメーションショーケースに選出され、世界的な注目を集めている。
声の出演には、萩原利久×古川琴音がW主演。話題作への出演が絶えない2人だが、アニメ声優を務めるのは今作が初。共演に人気声優の入野自由、名バイプレイヤーの俳優・岡部たかしが脇を固める。
〈STORY〉
老舗の花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発により立ち退きを迫られている。そこで育った帯刀敬太郎(萩原利久)は、蒸発した父に代わり幻の花火<シュハリ>を完成させようと独りで奮闘していた。
夏の終わりの日、東京で暮らす幼馴染のカオル(古川琴音)が地元に戻ってきた。敬太郎の兄で市役所に勤める千太郎から立ち退き期限が明日と知らされ、4年ぶりの再会を果たす3人。失われた時間と絆を取り戻すようにぶつかり合いながら、花火の完成と打ち上げを巡る驚きの計画を立てるのだが―。
幻の花火に託された希望と、その鍵を握る「花緑青」。
火の粉が夜を照らし、新しい朝を迎えるとき、敬太郎たちが掴むそれぞれの未来とは?
【花緑青(はなろくしょう)】とは
燃やすと青くなる緑色の顔料。しかし、その美しさと引き換えに毒性を含むため、現在ではほとんど使用されなくなった。
出演:萩原利久、古川琴音、入野自由、岡部たかし
原作・脚本・監督:四宮義俊
2026年/日本、フランス
配給:アスミック・エース
©2025 A NEW DAWN Film Partners
『センチメンタル・バリュー』 3月13日(金)より上映
【カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞!ヨアキム・トリアー監督最新作】
2025年、第78回カンヌ国際映画祭で本映画祭最長19分間に及ぶ圧巻のスタンディングオベーションで会場を沸かせ、最大の熱狂を巻き起こし、堂々のグランプリ受賞。本年度アカデミー賞®フロントランナーとの呼び声も高い話題作がついに公開される。本作を手がけたのは、第94回アカデミー賞®で脚本賞・国際長編映画賞の2部門にノミネートされ、日本でも大ヒットを記録した『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー。同作で恋愛と人生の選択をリアルに、共感たっぷりに描いた監督が次なるテーマに選んだのは──愛憎入り混じる「親子」という名のしがらみ。
主演には再びレナーテ・レインスヴェを迎え、映画監督の父親役には名優ステラン・スカルスガルド、さらに本作の演技で脚光を浴びるインガ・イブスドッテル・リッレオースに加え、ハリウッドからエル・ファニングも参加。複雑かつ緊張感に満ちた人間模様を浮かび上がらせる。
あまりに不器用でこじれた父娘に共感し、たどり着く結末に世界が唸った家族ドラマの到達点。きっとあなたの“代えがたい”1本になる。
〈STORY〉
オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び息子と夫と穏やかに暮らす妹アグネス。そこへ幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴが現れる。自身15年ぶりの復帰作となる新作映画の主演をノーラに依頼するためだった。怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶する。ほどなくして、代役にはアメリカの人気若手スター、レイチェルが抜擢。さらに撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知り、ノーラの心に再び抑えきれない感情が芽生えていく──。
出演:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
2025年/ノルウェー/133分/ビスタ
配給:ギャガ NOROSHI A GAGA LABEL
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE
『ハムネット』 4月10日(金)より上映
【アカデミー賞 作品賞・監督賞・主演女優賞 他8部門ノミネート!】
『ノマドランド』(20)で、第93回アカデミー賞® にて作品賞、監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の最新作で、第50回トロント国際映画祭にて観客賞(最高賞)を受賞した本作。2020年に発表され、英女性小説賞、全米批評家協会賞を受賞し、世界から喝采を浴びたマギー・オファーレル著の同名小説「ハムネット」の実写映画化である。
舞台は16世紀イギリスの小さな村。森を愛し、薬草の知識に優れ、不思議な力を宿した妻アグネス・シェイクスピアと、劇作家としてロンドンで活動する夫ウィリアム・シェイクスピア、そしてその3人の子どもたちが描かれる。ロンドンへ単身で出稼ぐ夫を尊重し、父親不在のなかで子どもたちを守り奮闘するアグネスだったが、あるとき一家に大きな不幸が降りかかる――。
数々の傑作を世に残し、時代を超えて世界中から愛されているウィリアム・シェイクスピアとは、どんな息子であり、夫であり、父であったのか。彼と共に愛と悲劇を経験した妻アグネスの視点を通して、“ いかにして不朽の名戯曲「ハムレット」が誕生したか” を繊細な観察眼で見事に描き出した物語である。
アグネス・シェイクスピアを演じるのは、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のジェシー・バックリー、ウィリアム・シェイクスピアを演じるのは『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のポール・メスカル、その他、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィンなど実力派たちが脇を固める。
製作には、スティーヴン・スピルバーグとサム・メンデスが名を連ね、本年度賞レースを席巻する珠玉の1作。
〈STORY〉
1580年、イギリスの小さな村。革手袋屋の息子として生まれ、普段は子供たちに語学を教えているウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)は、ある日、教室の窓辺から見かけた鷹を操る女性に心惹かれる。
彼女の名はアグネス(ジェシー・バックリー)。森を愛し、薬草の知識に優れ、未来を見通す不思議な力を持つ神秘的な女性だ。
やがて2人は恋に落ち、アグネスは妊娠。両家の反対を押し切り結婚する。長女スザンナが誕生した矢先、ウィリアムは作家として成功を掴むために単身ロンドンへ出稼ぐことになる。その後、双子の長男ハムネットと次女ジュディスが誕生し、アグネスは、夫不在で3人の子育てや家事に奮闘していた。それは、つつましくも幸せな日々だった。
しかし、あるとき一家が暮らす村に不穏な空気が流れ込む。それは、アグネスと子供たちにある悲劇をもたらすものだった――。
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィン
監督:クロエ・ジャオ
脚本:クロエ・ジャオ、マギー・オファーレル
製作:スティーブン・スピルバーグ、サム・メンデス
2025年/イギリス/126分/16:9
配給:パルコ ユニバーサル映画
©2025 FOCUS FEATURES LLC.
『パンダのすごい世界 日本語ナレーション』 近日順次上映
【84分間パンダまみれ!知られざる驚異のパンダ・ワールドに密着】
中国四川省、北京、香港で暮らすパンダに密着し、誕生から育成、野生復帰の訓練、国際的な文化交流、老後の生活など、知られざるパンダの一生に迫ったドキュメンタリー。
大自然に囲まれたジャイアントパンダ保護研究センターで野生生活に取り組むシエンシエンと子供たち。双子のシアオルーとシアオジアン。パンダ界のトップスターで世界一の人気を誇るファーファーなど、個性あふれる可愛らしいパンダを美しい映像で記録。
2023年まで上野動物園で過ごした人気パンダのシャンシャンもチラリと登場。絶滅の危機から脱しつつあるパンダと人間が共に生きる姿も感動的に描く。
2024年に中国のTVで放送されたパンダのドキュメンタリー番組が大反響となり、SNS総再生回数11億回超えを記録するなど話題沸騰。それを基に映画化が行われ、中国最大の映画賞である第38回金鶏賞では最優秀ドキュメンタリー映画/教育映画賞にノミネートを果たした話題のパンダ・ムービー。
2026年1月には上野動物園のシャオシャオとレイレイが中国へ返還となった。日本からパンダがいなくなった今、本作は人間とパンダとの関係を見つめていく。
出演:シエンシエン、ルイルイ、シアオルー、シアオジアン、ホワホワ
監督:ビボ・リャン
日本語ナレーション:遠藤憲一
2025年/中国/84分/ビスタ
配給:アンプラグド

















