『無名の人生』 上映中 6月19日(木)終映予定
【『音楽』『JUNKHEAD』に続く個人制作アニメの新たな傑作!】
2021年、コロナ禍を機に独学で作り始めた短編アニメーション『MAHOROBA』が、ぴあフィルムフェスティバル、下北沢映画祭ほか国内の自主映画祭で数多くの賞を受賞した鈴木竜也監督が、たった1人で、1年半を費やし描き上げた長編デビ ュー作『無名の人生』。
『MAHOROBA』ではブラック企業に勤める男が逃亡を図る物語、続く『無法の愛』でははみ出し者の男女の関係を軸に、 現実社会で起きた無差別刺傷事件にも焦点を当てるなど、一貫して“不条理な世の中に生きる者たちの生き様”をシニカルな描写で描いてきた鈴木監督。『無名の人生』は、仙台に暮らすいじめられっ子の孤独な少年が、父親の背中を追ってアイドルを目指すところから始まる物語。生まれてから死ぬまでに蔑称や源氏名などいくつもの呼称で呼ばれた主人公の波乱に満ちた100年の生涯を、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争など今まさに我々が直面する数々のセンセーショナルな社会問題を背景に全10章で描き切ります。鈴木監督がたった一人で描き上げた本作は、脚本をあえて準備せず、章ごとにタッチも色彩も変化し、観る者を飽きさせない変幻自在なアニメーションとなっております。
制作期間7年半、総作画枚数4万枚超で国内外を席巻した岩井澤健治監督作『音楽』(19)、世界の映画賞で称 賛されたストップモーションアニメ『JUNK HEAD』(21)のヒットが記憶に新しい、日本の個人制作の長編アニメーション市場。今回、岩井澤監督が『無名の人生』のプロデュースを手掛け、アニメ業界にさらなる多様性をもたらします。鈴木監督たっての希望で主人公の声を務めたのは、ラッパーのACE COOL。昨年5月に2ndアルバム『明暗』をリリースし、3月6日には東京・WWW X でワンマンを開催。その卓越したスキルで抒情的・哲学的なラップを放ち、聴く者を魅了。今回、映画初出演かつ声優初挑戦となりましたが、少ない台詞ながらも主人公の心の揺らぎと悲哀を繊細に表現しました。
そして、田中偉登・宇野祥平・猫背椿・鄭玲美・鎌滝恵利・西野諒太郎(シンクロニシティ)・中島歩・毎熊克哉・大橋未歩・津田寛治が参加。実力派俳優から、フリーアナウンサー、お笑い芸人など、世代もフィールドも異なるキャスト陣が、そのほとんどが声優未経験ながら、監督の孤高の作品作りと唯一無二の作風に共鳴。個人制作の長編アニメーションの新たな傑作がここに誕生しました。
〈STORY〉
仙台の団地でひっそりと暮らす、いじめられっ子の主人公。やがて彼は、ある転校生との出会いから父親の背中を追ってアイドルを夢見るように。そこから図らずも成り上がっていく主人公の美しくも悲哀に満ちた人生が、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争など、今まさに我々が直面する数々の問題を背景に描かれていく。「本当の名前を呼ばれることの無かった男」が最後に直面する、誰も見たことのない景色とはーーー。
声の出演:ACE COOL、田中偉登、宇野祥平、猫背椿、鄭玲美、鎌滝恵利、西野諒太郎(シンクロニシティ)、中島歩、毎熊克哉、大橋未歩、津田寛治
監督・原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集:鈴木竜也
プロデューサー:岩井澤健治(『音楽』『ひゃくえむ。』)
2024年/93分/日本/シネマスコープ
配給:ロックンロール・マウンテン 配給協力:インターフィルム
©鈴木竜也
『サブスタンス』 上映中
【本年度アカデミー賞 作品賞・主演女優賞ほか5部門ノミネート!】
昨年のカンヌ国際映画祭で上映されるや、劇場&SNS上で大フィーバーが巻き起こり、世界のバイヤーが殺到!そこでの脚本賞受賞を皮切りに、トロント国際映画祭では観客賞、さらにゴールデン・グローブ賞では主演女優賞受賞と本年度の賞レースを席捲中!主演はデミ・ムーア。“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げ、アメリカでは今、「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語がつくられるほどの、最も旬な女優のひとりだ。共演は、時代のイット・ガール、マーガレット・クアリー。弾けるような若さと美貌でデミに対峙する。そして監督と脚本を手掛けたコラリー・ファルジャは、本作について「女性を縛ってきた束縛から解放されるために」「血まみれの笑いになるだろう」と語る。
美への執着と、成功への渇望がせめぎ合い、やがて狂気が侵食していくー。脳裏に焼きつくヤバすぎるラストシーンから、一度見たら逃れられない!想像のはるか先で暴走する<狂気のエンタテインメント>がついに日本上陸!
<必ず>観たことのないものをお見せします。
〈STORY〉
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。
<治療薬>を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー”(マーガレット・クアリー)が、エリザベスの背を破って現れる!若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。
一つの心をシェアするふたりには【一週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい…。
出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クリエイド
監督・脚本:コラリー・ファルジャ
2024年/142分/アメリカ/シネマスコープ/R15+
配給:ギャガ
©2024 UNIVERSAL STUDIOS
『BAUS 映画から船出した映画館』 上映中
【高知と東京を拠点に活動する甫木元空 監督 最新作!】
監督を務めるのは、バンド・Bialystocksのボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』(22)では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に青山真治が着々と温めていた脚本を、2022年3月の逝去を機に甫木元が引き継ぎ執筆した。劇中の音楽は、吉祥寺バウスシアターや青山真治とも縁深い大友良英が担当する。主演を務めるのはこれが監督とは初のタッグとなる染谷将太。映画の未来へ情熱を燃やすサネオを演じる。サネオの兄・ハジメ役には、ロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸。そして、サネオの妻・ハマ役を夏帆が演じる。さらには、鈴木慶一、橋本愛、光石研、とよた真帆といった豪華な顔ぶれが揃い、実力派俳優たちが生命力あふれる演技で物語を彩る。映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語……「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。
「映画館」という、ささやかでいてあらゆる人々に開かれた空間。本作ではそんな唯一無二の場所を舞台に、時流に翻弄されながらも娯楽を届け続けた家族の長い道のりを辿り、現在、そしてその先へと続く希望に満ちた「あした」を描き出す。
〈STORY〉
1927年。活動写真に魅了され、「あした」を夢見て青森から上京したサネオとハジメは、ひょんなことから吉祥寺初の映画館“井の頭会館”で働き始める。
兄・ハジメは活弁士、弟・サネオは社長として奮闘。
劇場のさらなる発展を目指す二人だったが、戦争の足音がすぐそこまで迫っていた——。
出演:染谷将太、峯田和伸、夏帆
渋谷そらじ、伊藤かれん、斉藤陽一郎、川瀬陽太、井手健介、吉岡睦雄
奥野瑛太、黒田大輔、テイ龍進、新井美羽、金田静奈、松田弘子
とよた真帆、光石研、橋本愛、鈴木慶一
監督:甫木元空
脚本:青山真治、甫木元空 音楽:大友良英
2024年/116分/日本/ヨーロピアンビスタ
配給:コピアポア・フィルム/boid
©本⽥プロモーションBAUS/boid
『骨なし灯籠』 6月20日(金)より上映
【先行上映で5ヶ月のロングラン!高知出身 まひろ玲希さん出演作】
熊本県山鹿を舞台に、妻を亡くした男が伝統工芸品「山鹿灯籠」と出会い、地元の人々との触れ合いを通じて再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。
たった2週間の撮影期間から始まった映画「骨なし灯籠」は、元テレビマンの夫と、脚本家の妻(今作で初監督)が、二人三脚で、資金集めから奔走し、つくりあげた作品である。
当初2週間の予定で始まった熊本の先行上映では、口コミで噂が広がり、延長に次ぐ延長となり5ヶ月21週に及ぶ異例のロングランとなった。
〈STORY〉
亡き妻の骨壺を抱え、死に場所を探し、彷徨う男がいた。
古き時代の佇まいを残す、熊本豊前街道の温泉町「山鹿(やまが)」で、男は祭りのポスターに描かれた「灯籠娘」に、妻・ゆかりの面影を見る。
元・美術教師の男・市井祐介(49)は、灯籠師見習い・直樹(30)に誘われるまま働き始めるが、一年が経ち、妻の三回忌を迎えても、深い喪失と孤独は拭えない。
町を出ようと決めた、祭りの日。
突然、ゆかりの双子の妹だという、あかりが現れる。
「あなたにお願いがあって」
千人灯籠を踊るために、スペインからやってきたというあかり。
彼女の目的とは―――。
出演:水津聡、まひろ玲希、高山陽平
脚本・監督・編集:木庭撫子
全国共通前売券(1,500円)劇場窓口にて販売中
2023年/108分/日本
配給:熊本やまが映画プロジェクト
©熊本やまが映画プロジェクト
『カップルズ』4Kレストア版(2K上映) 6月20日(金)より上映
【現代社会の行きつく先を描いたエドワード・ヤンの名作が蘇る】
多彩な国籍の人間が割拠する90年代半ばの台北。レッドフィッシュをリーダー格とする4人組はお金も自由も愛も、思うがままに手に入ると信じている。ホンコンは女性をもてあそび、トゥースペイストはニセ占い師として稼ぐ日々。ある日、フランスからマルトという女性が台北にやってくる。新入りのルンルンはひそかにマルトに心を寄せ、彼らの関係が変化し始める。決して後戻りのできないところまで―。 エドワード・ヤンの<新台北3部作>の第2作にあたる『カップルズ』は、前作『エドワード・ヤンの恋愛時代』と同様に90年代の台北を舞台にしているが、コメディタッチの前作と異なり、本作では喜劇と悲劇が表裏一体となっている。現代社会において欲望を追い求めることに夢中となった先にある、悲劇と希望を描き出す本作は、約30年前の製作ながら、ますます現代性を帯びてきている。
フランス人女性マルトを演じるのは、オリヴィエ・アサイヤス、クロード・シャブロル作品などに出演し、『8人の女たち』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したヴィルジニー・ルドワイヤン。青年ギャング団には、『牯嶺街少年殺人事件』のチャン・チェン、クー・ユールン、ワン・チーザンといったエドワード・ヤン組が再結集し、ヴィルジニー・ルドワイヤンと見事なアンサンブルを見せている。
〈STORY〉
急激な経済成長を遂げ、多国籍の街となった台湾の首都・台北。
レッドフィッシュ、ホンコン、トゥースペイスト、そして新人のルンルンは、4人組の青年ギャング団として“アジト”に集い、すべてみんなで分け合うというルールで行動している。リーダー格のレッドフィッシュの指揮のもと、ホンコンは女性をもてあそび、トゥースペイストは通称“リトルブッダ”としてニセ占いで稼いでいる。
彼らがいつものようにハードロックカフェで飲んでいると、フランスからやってきたマルトという女性と出会う。彼女はイギリス人デザイナーのマーカスを追っかけてきたのだった。 マルトに恩を売って、金儲けをしようと企むレッドフィッシュ、ひそかに彼女に心を寄せるルンルン。レッドフィッシュの父の借金返済を迫るヤクザが、レッドフィッシュとルンルンを間違えたことをきっかけに、彼らの関係は大きく変わっていくのだった――。
出演:ヴィルジニー・ルドワイヤン、クー・ユールン、チャン・チェン、タン・ツォンシェン、ワン・チーザン
監督・脚本:エドワード・ヤン
1996年/120分/台湾/ビスタ/PG12
配給:ビターズ・エンド
©Kailidoscope Pictures
『海がきえこる』 6月27日(金)より高知先行上映
【高知を舞台としたスタジオジブリの名作が初の全国上映!】
『海がきこえる』は、月刊『アニメージュ』で連載された作家・氷室冴子の原作小説をスタジオジブリの若手スタッフが中心になって1993年に長編アニメーション化、テレビスペシャルとして放映された作品。高知と東京を舞台に、10代の終わりが近づく3人の若者たちの繊細な心の揺らぎや葛藤に向き合う青春模様をみずみずしく描き出しています。
多くの人にとって馴染みのあるスタジオジブリ作品とは一味違った作風で、人間関係の機微や複雑さを捉えたリアルなテーマと情景が心に残るストーリー。今もなお多くのファンに愛され、さらに新たな世代や海外のファンも魅了し続けている名作アニメーションです。
2024年に都内の映画館にて期間限定で上映され、連日満席のロングランが話題にもなった『海がきこえる』。未だ全国上映を望む声がやまない中、動画配信では観ることができない本作がついにリバイバルにて待望の全国上映となりました。
〈STORY〉
東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子(むとうりかこ)に見えた。だが里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。――里伽子は勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…
声の出演:飛田展男、坂本洋子、関 俊彦
原作:氷室冴子
監督:望月智充 脚本:中村 香
制作:スタジオジブリ
特別鑑賞料金:大人 1,600 円/高校生以下 1,000円
※特別興行につき各種割引、ご招待券はご利用いただけません。予めご了承ください。
1993年/72分/日本/スタンダード/PG12
配給:Filmarks
©︎1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N
『ハッピー☆エンド』 7月4日(金)より上映
【「在宅緩和ケア」という医療を選択した5つの家族の物語】
在宅緩和ケア医師の萬田緑平先生の診療所は、いつも笑い声が絶えません。
ジョークが好きな萬田先生の信条は、患者さん本人の気持ちを最優先する「患者ファースト」。末期がんで余命宣告された患者さんたちは、住み慣れた我が家で「生き抜く」ことを選択します。家族旅行を楽しんだり、愛するペットとともに暮らす。趣味のガーデニング、ゴルフ、お酒を満喫する。その笑顔に包まれた穏やかな日々は、病院での入院生活とはまったく異なる時間が流れています。
本作で描かれるのは、最期まで自分らしく生きる、その輝き。感謝の言葉を贈りあうことで、前向きに歩きはじめる家族の姿です。
さらに、全身がんを抱えながら 2018 年に亡くなった樹木希林さんの言葉の数々が、私たちに明るく生き続ける極意を教えてくれます。
在宅緩和ケア医療に密着したのは、今なお上映が続く『夢みる小学校』のオオタヴィン監督。
ナレーションは、佐藤浩市さんと室井滋さんのスペシャルなコラボレーションが実現。エンディングテーマは、ウルフルズの名曲「笑えれば V」。
がんに悩む現代人に伝えたい、”緩和ケアという希望”を描いたドキュメンタリー。 あなたの人生をハッピーエンドにするためのヒントがここにあります。
出演:萬田緑平(在宅緩和ケア医)、樹木希林
ナレーション:佐藤浩市、室井滋
監督:オオタヴィン
エンディングテーマ:ウルフルズ「笑えればV」
2025年/85分/日本/16:9
配給:新日本映画社
©まほろばスタジオ
『MaXXXine マキシーン』 7月11日(金)より上映
【A24発 80’sハリウッドの暗黒面を描くスターダム・スリラー!】
本作は、数々の作品をアカデミー賞に送り出し、ヒュー・グラント主演の『異端者の家』など大物俳優の新たな一面を引出した話題作でも注目される映画スタジオA24最大のヒットシリーズとなる『X エックス』『Pearl パール』に続く最新作。監督・脚本は『X エックス』『Pearl パール』に続きタイ・ウエストが務めており、同シリーズで主人公のマキシーンと、映画史上最も無垢なシリアルキラー・パールの両方を演じてきた、ミア・ゴスが今回も主演を務める。
今回、自ら「本シリーズの大ファン!」と表明する最旬豪華キャストたちが参加。『TENET テネット』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのエリザベス・デビッキ、Netflix超人気ドラマ「エミリー、パリへ行く」シリーズのリリー・コリンズ、名優ケヴィン・ベーコンら、シリーズ史上最も豪華なキャストが集った。エリザベス・デビッキは、ホラー映画を心から愛し、マキシーンを主演に大抜擢する映画監督を演じ、エリザベス・デビッキ演じる監督の作品で“スクリームクィーン”として人気を博す女優をリリー・コリンズが演じている。そしてケヴィン・ベーコンは、6年前マキシーンの身に起きた猟奇的殺人事件の真相を知る謎の私立探偵を演じ、ミュージシャンから俳優に転身したモーゼス・サムニーは、マキシーンが信頼する映画オタクのレンタルビデオ屋の店長を演じ、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のジャンカルロ・エスポジートがマキシーンの所属する俳優エージェントの代表を、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のミシェル・モナハンが連続殺人事件を追うFBI役で出演している。
A24発、最高にクールで最高にイカしたニューヒロインが誕生!美しくて大胆不適!誰よりも危険な「マキシーン」がハリウッドをぶっ潰す!A24史上最高に痛快で、爽快なスターダム・スリラー・エンターテイメントが幕を開ける!
〈STORY〉
1985年、ハリウッド。
巨大な撮影スタジオに現れたブロンドの女、その名はマキシーン。
ポルノ界で人気を極めた彼女は、新作ホラー映画『ピューリタンⅡ』のオーディションに参加していた。“本物のスター”になるために。その頃のLAは、連日連夜ニュースで報道される連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていた・・・。
一方マキシーンの周りでは、ヒルズのパーティーに呼ばれた女優仲間が次々と殺される怪事件が起きる。騒動の中、オーディションで主演の座を射止め、スターダムへ上りはじめたマキシーンの前に、6年前、マキシーンの身に起こった猟奇的殺人事件のトラウマ知る謎の存在「何者」かが近づく・・・・・・。
出演:ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ
監督・脚本:タイ・ウェスト
2024年/103分/アメリカ/シネマスコープ/R15+
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024 STARMAKER RIGHTS LLC. ALL RIGHT RESERVED.
『ぶぶ漬けどうどす』 7月18日(金)より上映
【冨永昌敬 監督(『白鍵と黒鍵の間に』『素敵なダイナマイトスキャンダル』)最新作!】
世界中の人々を魅了する古都・京都。そんな京都が大好きすぎて、京都のいちばんの理解者になろうと暴走した主人公が引き起こす大騒動を描くシニカルコメディが誕生した。
騒ぎの火種となるのは、本音と建前を使い分ける県民性。その技を器用に駆使する〈京都人〉と、〈ヨソさん〉の主人公の攻防が、面白おかしく展開する。だが、それは京都という迷宮への入口に過ぎない。〈ヨソさん〉も〈生粋の京都人〉さえも、京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街にもてあそばれてゆく──。
主人公の澁澤まどかを演じるのは、『嗤う蟲』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の深川麻衣。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環役には室井滋。また、まどかとコンビを組むマンガ家・安西莉子役に小野寺ずる、京都の老舗料亭の女将・竹田梓役に片岡礼子、まどかの夫で扇子店の長男・澁澤真理央役に大友律と、才能あふれる俳優が集結した。
さらに、まどかのコミックエッセイに一風変わった過剰なエールを送る大学教授・中村航役に若葉竜也、環の夫で老舗の“アホぼん”・澁澤達雄役に松尾貴史、京都で不動産業を営むちょっと怪しい男・上田太郎役に豊原功補と、最高峰の個性を誇る俳優たちが、濃密なセッションを繰り広げる。
監督は、『白鍵と黒鍵の間に』『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬。完全オリジナルの企画・脚本は、『his』『そばかす』のアサダアツシ。
老舗扇子店とその住居は実際の京町家で撮影、おくどさんやおばんざいなど味わい深い昔ながらの暮らしや、風情のある街並みが楽しめる──けれど、物語の顛末を見届けたら最後、京都へ行くのが怖くなる!?
〈STORY〉
京都の老舗扇子店の長男と結婚し、東京からやってきたフリーライターのまどかは、数百年の歴史を誇る老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと、義実家や街の女将さんたちの取材を始める。しかし、「本音と建前」の文化を知らず、女将さんたちを怒らせてしまう。猛省したまどかは、京都の正しき伝道師になるべく努力するが、事態は街中を巻き込んで思わぬ方向に──。
出演:深川麻衣、小野寺ずる、片岡礼子、大友律 / 若葉竜也
山下知子、森レイ子、幸野紘子、守屋えみ、尾本貴史、遠藤隆太
松尾貴史、豊原功補
室井滋
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
2025年/96分/日本/シネマスコープ
配給:東京テアトル
©2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
『ルノワール』 8月1日(金)より上映
【カンヌ国際映画祭正式出品『PLAN 75』早川千絵監督 最新作!】
長編デビュー作『PLAN 75』(22)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、同年のアカデミー賞日本代表として選出、第63回テッサロニキ国際映画祭で、最優秀監督賞ほか3冠を受賞。第16回アジア・フィルムアワード、中国最高賞と言われる第35回金鶏奨、第58回シカゴ国際映画祭他、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされるなど、恐るべき評価を集めた早川千絵監督。高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75歳以上の国民に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描き、現代人に激しい警鐘を鳴らした。
3年ぶりの最新作『ルノワール』で綴られるのは、11歳の少女が、大人の世界を覗きながら、人々の心の痛みに触れていくまでを繊細な筆致で描いた、あるひと夏の物語。死への好奇心と怯え。生きることのどうしようもない寂しさ。誰かの温もりを求める気持ち。少女の視点から浮かび上がるさまざまな感情のきらめきに、誰もが心を掻き立てられる。
主人公を演じる鈴木唯の瑞々しい演技と、石田ひかり、リリー・フランキーのたしかな存在感。フキが出会う大人たちには、中島歩、河合優実、坂東龍汰ら実力派が出演。2025年を代表する日本映画の傑作が誕生した。
〈STORY〉
日本がバブル経済絶頂期にあった、1980年代のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままな夏休みを過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は複雑な事情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的。だが、闘病中の父と、仕事に追われる母の間にはいつしか大きな溝が生まれ、フキの日常も否応なしに揺らいでいく――。
出演:鈴木唯/石田ひかり、中島歩、河合優実、坂東龍汰/リリー・フランキー
脚本・監督:早川千絵
2025年/122分/日本、フランス、シンガポール、フィリピン、インドネシア、カタール/ヨーロピアンビスタ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2025「RENOIR」製作委員会 / International Partners
『おばあちゃんと僕の約束』 近日順次上映
【タイを中心に世界中で社会現象となる記録的大ヒット!】
2024年4月にタイで公開され、年間最大のオープニング成績を記録した超話題作。
涙なしには観られないことから、鑑賞後に号泣する観客の様子を、TikTokをはじめとするソーシャルメディアに上げるブームが勃発。若者を中心に大流行し、記録的なヒットに繋がった。主人公エムを演じるのは、大人気ドラマでタイを代表するスターとなった俳優・ミュージシャンのビルキンこと、プッティポン・アッサラッタナクン。おばあちゃん役のウサー・セームカムは78歳にして俳優デビュー。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で校長役を務めたサリンラット・トーマスがエムの母親を演じる。祖母、子、孫の三世代が織りなす普遍的な家族の物語でありながら、笑いを交えた新鮮な切り口で描き、バンコクの古く美しい風景の中で繰り広げられるヒューマンドラマ。心の琴線に触れるあたたかく優しい音楽と共に、誰もが家族や故郷を思わずにはいられない名作が誕生した。
〈STORY〉
大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが、祖父を介護したことで豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムには一人暮らしの祖母・メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとする。しかし、メンジュの慎ましくも懸命に生きる姿に触れる中で彼の考えは変わっていく。
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン)、ウサー・セームカム、サンヤー・クナーコン、サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』)、ポンサトーン・ジョンウィラート、トンタワン・タンティウェーチャクン
監督・脚本:パット・ブーンニティパット
脚本:トッサポン・ティップティンナコーン
2024年/126分/タイ/ビスタ
配給:アンプラグド
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
『「桐島です」』 近日順次上映
【指名手配犯・桐島聡の偽名で生きた半生を描く衝撃作】
2024年1月26日、衝撃的なニュースが日本を駆け巡った。1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中の「東アジア反日武装戦線」メンバー、桐島聡容疑者(70)とみられる人物が、末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した。
男は数十年前から「ウチダヒロシ」と名乗り、神奈川県藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていた。入院時にもこの名前を使用していたが、健康保険証などの身分証は提示しておらず、男は「最期は本名で迎えたい」と語った。報道の3日後の29日に亡くなり、約半世紀にわたる逃亡生活に幕を下ろした。
桐島聡は、1975年4月19日に東京・銀座の「韓国産業経済研究所」ビルに爆弾を仕掛け、爆発させた事件に関与したとして、爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名手配されていた。最終的に被疑者死亡のため、不起訴処分となっている。
このナゾに満ちた桐島聡の軌跡を『夜明けまでバス停で』(22)で第96回キネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞、脚本賞を始め数々の映画賞を受賞した脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビがシナリオ化。医師の長尾和宏が、『痛くない死に方』に続き、高橋作品の製作総指揮を務める。
桐島は何を思い、どんな事件を起こし、その後、半世紀にわたって、どんな逃亡生活を送っていたのか。
主演の桐島聡役は毎熊克哉。主演映画『ケンとカズ』(16)で注目されて以来、映画・ドラマで活躍し続けている。本作では20代から70歳で亡くなるまでを演じ切っている。また、さそり部隊のメンバー宇賀神寿一役には『SR サイタマノラッパー』(09)、『心平、』(24)主演の奥野瑛太が起用された。奥野も20代から70代までの幅広い年代を見事に演じた。
さらに、ミュージシャンのキーナ役にはドラマ『バイプレイヤーズ』(17〜)のジャスミン役で脚光を浴び、『春画先生』(23)で新境地を見せた北香那。劇中では河島英五の名曲「時代おくれ」(86)のカバーを披露し、新たな演技の幅を見せている。謎の女役は高橋監督のパートナーで昭和を代表する女優、高橋惠子が演じる。
〈STORY〉
1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。大学生の桐島聡は反日武装戦線の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。しかし、1974年、三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局の捜査によって、壊滅状態に。指名手配された桐島は偽名を使い逃亡、やがて工務店での住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛となるが…。
出演:毎熊克哉
奥野瑛太、北香那、原田喧太、山中聡、影山祐子、テイ龍進、嶺豪一、和田庵、白川和子、下元史朗、甲本雅裕/高橋惠子
監督:高橋伴明
2025年/105分/日本/ビスタ
配給:渋谷プロダクション
©北の丸プロダクション
『ふつうの子ども』 今秋上映
【『ぼくが生きてる、ふたつの世界』呉美保監督 最新作!】
『そこのみにて光輝く』(14)『きみはいい子』(15)を生み出した監督・呉美保と脚本・高田亮の黄金コンビが三たび手を組んだ。その最新作『ふつうの子ども』は、シリアスなサスペンスからラブコメディまで幅広く手がける高田が、「ずっと前から書きたいと思っていた」という子ども同士の人間ドラマ。自身のまわりで目にする生身の子供たちの姿に魅了され、小学校への取材を重ね、オリジナルのストーリーを書き上げた。一方、「ありのままの子どもを思いっきり描きたい!」という望みは呉監督の念願でもあった。昨年 9 年ぶりの長編監督作品となる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を発表し、国内外で高く評価された呉監督だが、出産・育児を経てブランクを経験したことも事実。仕事や子育てに追われる中で、「子どもも大人も、共に楽しめる映画」を作ることへの情熱を強く感じていた。自らも親となった監督と脚本家の二人が、今の日本に生きる子どもたちと、彼らと同じ時間に向き合う大人たちにフォーカスした本作は、「ありそうでなかった子ども映画」となって産声をあげた。
〈STORY〉
上田唯士、10才、小学4年生。両親と三人家族、おなかが空いたらごはんを食べる、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児、橋本陽斗に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出して――。
出演:嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大/瀧内公美、少路勇介、大熊大貴、長峰くみ、林田茶愛美/風間俊介、蒼井優
監督:呉美保
脚本:高田亮
2025年/96分/日本/ビスタ
配給:murmur
©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会